2026年の米国株展望:S&P500の過熱感と中小型株に眠る勝機


強気相場も4年目に突入し、ウォール街のストラテジスト(投資戦略家)たちが一様に強気な見通しを示す中、その持続性を疑問視する声も上がっています。正直なところ、過去3年間のように、私自身の楽観論が「逆張り(少数派の意見)」であった時の方が、心持ちははるかに快適でした。
現在は明らかに状況が異なりますが、ストラテジストたちもようやく、景気拡大が持続可能であり、それが強気相場の原動力である「企業利益の成長」を牽引していることを認識し始めています。S&P500指数は3年連続で2桁のリターンを達成しました。これは1990年代後半以来見られなかった偉業です。この事実は懸念を招くかもしれませんが、私の「2026年市場展望」でも詳述した通り、現在の状況は90年代半ばから後半にかけての時期に最も酷似しています。
これは、相場の「疲れ」が表面化する前の2027年まで、強気相場が続く可能性を示唆しています。ただし、リレー競技のように、前進するためには新たなリーダー役へのバトンタッチ、つまり「フレッシュな足」が必要になるでしょう。
(出典:Bloomberg)
それでも投資家は、S&P500の歴史的な高バリュエーション(投資尺度における割高感)と、過去3年間の驚異的な上昇を考慮し、2026年に対して現実的な期待を持つべきです。S&P500の上昇余地は8~10%程度が妥当であり、これは予想される利益成長と整合的です。
一方で、過去3年間にわたり大幅に出遅れてきた「中小型株」のリターンは、この数値を上回る可能性が高いでしょう。利益成長の波はテクノロジーセクター以外にも広がりつつあり、それらのセクターでは株価収益率(PER)などの倍率が過去平均並み、あるいはそれ以下にとどまっています。
あまり報じられていない事実ですが、S&P00小型株指数(ティッカー:IJR)は、今年のアナリスト予想利益に基づくとPERわずか15倍で取引されています。対して、S&P500は22倍です。しかも小型株の方が、今後の利益成長率が高いと予想されているのです。AIやテクノロジーセクターの枠を超えて目を向ければ、経済拡大が続く中で大きな利益をもたらす可能性のある銘柄が数多く存在します。
昨年、市場はトランプ政権による関税の影響や、過去30年間に前例のない富を生み出したグローバル化を逆行させる通商政策を懸
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