パロアルト・ネットワークス:AIネイティブ・セキュリティへの進化とプラットフォーム化の真価 (Pt.1)

コンヴェクィティ - パロアルトネットワークス(PANW)はAI時代に対応できる好位置につけていますが、市場からは依然として「AIの勝者」としては扱われていません。
これは、既存のSaaSプラットフォームが、より洗練されたAIネイティブな挑戦者によって破壊されるのではないかという、市場全体の広範な懸念を反映しています。 - 2026年度第1四半期の結果は、「プラットフォーム化」が単なるスローガンから現実へと移行していることを示しています。
契約規模の拡大、期間の長期化、複数製品およびプラットフォーム横断的な契約の増加が見られ、RPO(残存履行義務=受注残高)は将来の収益基盤として厚みを増しています。また、次世代セキュリティ(NGS)の年間経常収益(ARR)は60億ドルに近づいており、2030年度までに200億ドルを達成するための信頼できる道筋が見えています。 - CyberArkの買収は、自律型AIエージェント時代における「アイデンティティ」という要衝(チョークポイント)にPANWを位置づけるものです。
これにより同社は、人間とマシンの特権を統治し、エージェント主導の攻撃を封じ込めるために不可欠な構成要素(プリミティブ)を手に入れることになります。 - Chronosphereの買収は、現代的なKubernetes中心の可観測性(オブザーバビリティ)とデータパイプライン層を追加します。
これにより、PANWはセキュリティ機能に加えて運用の有用性(ユーティリティ)を提供できるようになり、これが将来的に重要な成長ドライバーになる可能性があります。 - 株価上昇シナリオ(アップサイド)の核心は、アローラCEOがこの統合された基盤によって、本番環境におけるAIやエージェントのワークロードを「保護」するだけでなく、それらの活用を「可能にする(イネーブルする)」ことができると証明できるかどうかにあります。
もしそれが証明されれば、現在の「買収を繰り返す企業」として割り引かれている評価(ディスカウント)は反転し、AI銘柄としての意味ある評価見直し(リレーティング)につながる可能性があります。