01/20/2026

「光」が制するAIインフラ:BroadcomとGoogleが描く1.6T光インターコネクトの未来 (pt.2)

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記事要約
  • 1.6T移行を阻む最大の壁はEML供給不足
    2026年に向けた光通信サプライチェーンの最大のボトルネックはEMLの生産能力にあります。特に1.6T対応に必要な200G EMLは100G品より圧倒的に不足しています。 
  • シリコンフォトニクスは「逃げ道」だが万能ではない
    EML不足の緩和策として、タワーセミコンダクターなどが手掛けるシリコンフォトニクスが注目されていますが、AI向けの過酷な要件には完全に対応しきれないのが現状です。 
  • 800Gは堅調だがハイパースケーラーは1.6Tへ
    800G需要は2026年に約4,000万個と堅調ですが、供給とインフラが許す限り、巨大テック企業はより高速な1.6Tへの移行を強力に推進する過渡的なフェーズにあります。
  • CPOの実用化は2028年以降の長期テーマ
    次世代技術CPOは有望ですが、信頼性や保守性、サプライチェーンの集中などの課題により、2026年までは検証段階に留まり、本格普及は2028年以降となる見通しです。
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「光」が制するAIインフラ:BroadcomとGoogleが描く1.6T光インターコネクトの未来 (pt.1)


光通信レーザー:現状、生産能力、そして将来展望

現在のレーザー生産能力の状況

一般的な光トランシーバー(電気信号と光信号を相互変換するモジュール)は、データを8つの光チャネルに分散させて伝送しており、各チャネルにはEML(電界吸収型変調器集積レーザー)が必要です。現在の800Gトランシーバーは8本の100G通信路を利用していますが、1.6Tトランシーバーでは8本の200G通信路を採用することになります。後者の量産は主にルメンタム(LITE)によって2025年に達成される見込みです。光通信サプライチェーンにおける主要なボトルネックは依然としてEMLレーザーの不足にあり、これが価格を押し上げると同時に、タワーセミコンダクター(TSEM)が製造するシリコンフォトニクス(SiPh)のような代替技術への関心を高めています。

主要ベンダーの生産能力には大きな差があります。ルメンタムの2025年のEMLチップ計画は約6,000万個ですが、そのほぼ全てが100G製品(800Gモジュール対応)であり、1.6Tモジュール向けの200G製品は約200万個にとどまり、下半期から立ち上がる予定です。三菱電機の現在の生産能力は約4,000万個で、来年には約5,000万個への拡大を見込んでいます。住友電気工業の全体能力は約8,000万個ですが、EMLが占めるのは20〜30%で、残りはCW(連続波)製品です。ブロードコムの生産能力は今年2,000万〜3,000万個に成長し、来年には約3,000万個へ増加すると予想されています。


生産能力計画

2025年: ルメンタムなどの主要ベンダーは合計6,000万個のEML生産能力(100Gが80%を占める)を有し、200G EMLの量産は下半期に開始されますが、その比率は5%未満です。ルメンタム単独では、全体計画6,000万個のうち大半が100Gで、200Gは約200万個に過ぎません。

2026年: 全体の生産能力は1億個に拡大し、200G EMLの比率は10%超に上昇する見込みですが、製造装置の調達サイクル(6〜12ヶ月)が拡大速度を制限しています。ルメンタムの通年計画は8,000万個で、その内訳は約6,000万個が100G、1,500万個が200Gです

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