ソフトウェア3.0投資論:SaaSの終焉とAIインフラの覇権


ソフトウェア3.0は初期のインターネット時代を投影している: AIは現在、インフラストラクチャ先行のフェーズにあり、価値の大半は半導体チップ、データセンター、電力、ネットワーキングに蓄積されています。一方で、真のアプリケーションの勝者はまだほとんど存在していません。
上場SaaS市場の構造的な毀損: 上場SaaS企業のユニバース(集合体)は、成長の鈍化、高額な株式報酬費用(SBC)、バリュエーション倍率の圧縮といった構造的な問題を抱えており、多くの企業が差別化されたAI戦略を持たないまま、プライベートエクイティ(PE)が提示する評価額の下限を下回る水準で推移しています。
レガシーSaaSが直面する「スケーリングの罠」: シート課金(ID課金)モデル、人間がキュレーションしたロジック、高コストな運営費(OPEX)構造は、成果(アウトカム)、自動化、マシン主導のワークロードによって定義されるAI時代には通用せず、規模拡大の足かせとなります。
AIは需要と供給の両方を再形成する: 買い手は「調達AI」を通じてより合理的になり、作り手はより安く速くプロダクトを出荷できるようになるため、高マージンでセールス主導型のSaaSモデルは両サイドから圧迫されます。
投資機会のタイムライン: 短期的にはAIインフラに機会が偏り、中期的には最先端ラボからの人材流出によりPaaSやツール層で価値が生まれ、長期的には最終的に、まだ構築されていない「AIネイティブソフトウェア」にアップサイド(上昇余地)が集中するでしょう。
ディープラーニングを原動力とする「ソフトウェア3.0」は、ソフトウェア1.0および2.0のパラダイムを破壊しつつあります。これは、ハードウェアと半導体への基礎的な投資が、2000年代に登場した次世代ソフトウェアプラットフォームの舞台を静かに整えていた1990年代初頭の状況を映し出しています。今日のソフトウェアへの投資は、1990年代初頭と同じくらい退屈に感じられます。なぜなら我々は再び、プラットフォーム移行における「インフラ先行」のフェーズにいるからです。当時、投資可能なソフトウェアの領域が小さかったのは、機会が限られていたからではなく、計算処理(コンピュート)、ネットワーキング、OS、そしてパブリックインターネット自体といった基礎的な層がまだ構築途中だったからです。当時の価
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