diagram
05 - 08 - 2024

強気
アリスタ・ネットワークス
強気
同社はネットワーキング業界をリードするイノベーターとして自らを位置づけており、巨大なTAMに対応するキャパシティがあると見ている。
すべて表示
アリスタ・ネットワークス / ANET / 強気:クラウド銘柄の最新の2024年1Q決算速報&強み分析と今後の株価予想・将来性

マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • アリスタ・ネットワークス(ANET)は2024年5月7日に2024年度第1四半期決算を発表。
  • 同社の見通しは改善しており、株価は割安な価格で取引されている。
  • 同社のNon-GAAPベースの売上総利益率は経営効率を反映しており、ネットワーキング業界のリーダーとしての地位を確立している。
  • 無借金のバランスシートと潤沢なキャッシュを持つ同社は、困難を乗り切り、株主にリターンを還元する可能性のある財務的柔軟性を持っている。
  • 同社の2025年夏までの目標株価を400ドルに引き上げ。

アリスタ・ネットワークス(ANET)への投資テーマ

アリスタ・ネットワークスANETは2024年5月7日に2024年度第1四半期決算を発表し、同社の見通しは改善し続けている。

とは言え、前四半期(2023年度第4四半期)の同社の業績はあまり芳しくなかったのは事実であり、その際には私は下記のように述べている

なぜアリスタ・ネットワークス(ANET)なのか?なぜ今なのか?

アリスタ・ネットワークス(ANET)は先進的なネットワーキング・ソリューションの提供を専門としている。

具体的には、データセンター、クラウド・コンピューティング、人工知能向けの製品を設計・販売している。

同社が提供する製品には、データトラフィックを効率的に管理・最適化する高速スイッチやソフトウェアがあり、大企業やクラウドサービスプロバイダー、AI関連のワークロードに携わる企業のニーズに対応していることからも、同社の将来性は有望であるように見える。

例えば、同社の64.2%というNon-GAAPベースの売上総利益率は、サプライチェーン・マネジメントの改善と企業向けビジネスの良好な推移を反映したもので、業務効率の高さを示していると言える。

また、同社は、次の時代のピュアプレイ・ネットワーキング・イノベーターとして、特にデータ駆動型のクライアント・ツー・クラウドAIネットワーキングの分野で、少なくとも600億ドルという相当なTAM(獲得可能な最大市場規模)に取り組んでいる。

同社の経験豊富な経営陣とR&Dへの継続的な投資は、技術的な進歩を先取りする同社の取り組みを裏付けており、NetDL(Network Data Lake)やNetwork as-a-Serviceといった取り組みが、進化する顧客ニーズに対応する高度なネットワーキング・ソリューションの提供を目的としていることを物語っています。

さらに、同社が大規模なAIイーサネット・クラスターの契約獲得に成功したことは、AI主導のワークロードに対応する重要なインフラ導入における同社の関連性の高まりを反映したものであり、拡大する市場セグメントにおいて同社が有利な立場にあることを示している。

しかし、有望な見通しとは裏腹に、同社は課題にも直面している。

例えば、顧客の需要動向は成長軌道に影響を与える可能性があるため、常に注意を払いながら対応しなければならない。

こうした課題に対処するには、戦略的な機敏さと積極的なリスク管理が必要であり、現在のネットワーク市場での勢いを維持しながら、新たなビジネス機会を模索・活用する必要がある。

このような背景を踏まえ、同社のファンダメンタルズについて説明したい。

アリスタ・ネットワークス(ANET)の2024年の売上高成長率:年平均成長率は20%に!

前四半期の決算の直後、私はアリスタ・ネットワークス(ANET)についてこう述べている。

そして、今もなお、私はこの見方を支持している。

同社の経営陣は現在、通期ガイダンスを年平均成長率12%から14%に上方修正しているが、私は経営陣が投資家の期待を和らげているだけだと考えている。

実際、同社の四半期比較が2024年の残りの期間を通じて緩和されるにつれて、同社の売上高成長率が加速する可能性は大いにある。

このことは、グロース株の投資家にとって、素晴らしいストーリーとなるだろう。

これは単に前年との比較が改善しただけのことではあるが、需要の好転を物語り、市場は再び同社に魅了されることと見ている。

このような背景を踏まえ、次に同社のバリュエーションについて説明したい。

アリスタ・ネットワークス(ANET)のバリュエーション:Non-GAAPベースの予想営業利益の27倍

前四半期の決算の直後、私はアリスタ・ネットワークス(ANET)について下記の様に主張している。

当時、私は同社がNon-GAAPベースの営業利益で30億ドルを達成すると考えていた。

現在ではこの数字は保守的過ぎるようにみえ、同社はフォワード・ランレートとして33億ドルのNon-GAAP営業利益を達成できると考えている(これは足元の数字を4倍して年率化したものである)。

これにより、同社の株価はNon-GAAPベースの予想営業利益の27倍となり、また、この水準は魅力的に見える。

実際、年平均成長率20%で成長する大型株で、営業利益の30倍を下回るバリュエーションで取引されている銘柄はあまりないだろう。

加えて、同社のバランスシートは無借金で非常にクリーンである。

具体的には、同社は負債を持たず、時価総額の約6.5%が現金で構成されている。

これは、需要が冷え込んだ場合にクッションとして機能するだけでなく、この多額の現金は、来年以降、経営陣が株主に資本を還元するための手段にもなり得る。

上述の内容のみが私が同社に強気になる理由ではないが、同時に注目すべき重要な点であると見ている。

アリスタ・ネットワークス(ANET)への結論

現在のバリュエーションでアリスタ・ネットワークス(ANET)に投資することは、いくつかの理由で魅力的に見える。

何よりもまず、同社は高度なネットワーキング・ソリューションの提供に特化しており、AI関連のワークロードに関わるビジネスを展開し、その将来性は有望に見える。

また、2024年度第1四半期における同社の最近の業績は、売上高が予想を上回り、Non-GAAPベースの売上総利益率が64.2%となり、経営効率の改善を示している。

さらに、同社はネットワーキング業界をリードするイノベーターとしての地位を確立しており、巨大なTAMに対応している。

さらに、無借金のバランスシートと約50億ドルの現金により、同社は市場の課題を克服し、株主に資本を還元して株主価値を高める可能性のある十分な財務的柔軟性を有している。

これらの要因を考慮すると、同社のNon-GAAPベースの予想営業利益の27倍というバリュエーションは魅力的に見える。

さらに、2024年を通じて売上高成長率が加速する可能性がある点もポジティブナ材料である。

以上より、私は同社の2025年夏までの目標株価を400ドルに引き上げることとする。