やや強気ブロードコム【米国株式投資】決算シーズンを迎えるにあたり、考えるべき3つのポイントのまとめ

- 企業の収益力に基づいた投資は、投機よりも長期的な資産形成につながる可能性が高い。
- 常に投資家のセンチメントが好意的であるとは限らないため、企業の基本的な収益状況とバリュエーションを考慮することが重要である。
- 企業が予想外に悪い決算を発表した場合は、状況が好転するのを待つよりも、迅速に行動して損失を確定するのが最善と考える。
これから本格的に決算シーズンを迎える。この非常に不安定なシーズンを迎えるにあたり、私たちが考えなければならない3つのポイントを紹介しよう。
ゼロサムゲーム
企業の収益力に基づいて投資をしない人は、自身が投機家である可能性が高いことを理解しておくとよいだろう。
投機自体が悪いというわけではない。ただ、投機的な投資家が、長期的に裕福になれるわけではないということである。
ウォーレン・バフェットが言うように、長期的には、投機が投資家の資産を増やすことはないだろう。
私たちが株を買ったり売ったりするのは、株に興奮したり不満を感じたりするたびに、他の誰かからその株を売買しているからである。
考えてみよう。テーブルの反対側にいる人は、私たちと同じように勤勉で意欲的で知的であり、自分のポジションを売り抜けようとしている(あるいは私たちのポジションを買おうとしている)。
別の言い方をすれば、今後90日間の市場の動向を推測しようとすることで、私たちは本質的に投資のタイミングを計ろうとしているのだ。
しかし、より長い期間、その企業の収益力に基づいて投資することで、株価がその企業の将来性をより正確に反映するようになる。
実際に、株価は90日よりも、12~18ヶ月の方がその企業の本質的価値に近づく。
従って、保有期間が短いと単なるノイズとなってしまう。
しかし、経営者のように考えることで、私たちはマーケット・タイミングを計っているわけではない。
なぜなら、短期間では勝者と敗者がいるからだ。
そして、それらは互いに相殺され、大きな期間の終わりには利益がゼロになってしまう可能性が高い。
センチメントは必ずしも市場に好意的とは限らない
次のポイントは、投資家のセンチメントが常に好意的とは限らないことに注意することが重要である点である。
理想的なシナリオでは、株価が低迷しているときに買い、市場環境が好転したときに売る。
しかし、現実にはそういかないかもしれない。
例えば、私は5月30日にブロードコム(AVGO)に注目した。
その時以来、ブロードコムはエヌビディア(NVDA)を1%弱アンダーパフォームしている。
私がここで言いたいことは、「私が自分のトレードをリバースエンジニアリングしているわけではない」ということである。
私は透明性を保ち、たとえ90日間という間に多くのボラティリティがあったとしても、ある銘柄に執着することが本当の利益につながるということを示したかったのである。
あなたがやるべきことは、投資において、自分でコントロールできる部分をコントロールすることである。
買うタイミングと売るタイミングはコントロールできる。しかし、買った日や売った日の投資家のセンチメントはコントロールできない。
従って、私はバリュエーションが重要だと考える。
誰もが表面上の良いストーリーのためにプレミアムを払いたくはないだろう。
その為、企業の基本的な収益状況を考える努力を惜しんではならない。
会社のバランスシートは安定していて、成長の足かせになるどころか、サポートになるだろうか?事業の収益は伸びているか?そして、それは安定しているのか?
事業や経済が予想外の展開を見せ、後になって初めて、その事業が現実的に提供できる能力に対して高すぎるバリュエーションを支払っていることに気づくこともある。
私がここで言いたいのは、企業に投資する前に、その企業のバリュエーションについてできる限り考えてみることだ。
行動するなら迅速に
ある企業の決算が予想外に悪かった場合、私は速やかに行動に移すことを勧める。自分の決断に全責任を持ち、素早く行動して損失確定するのである。
これは、来四半期のガイダンスが予想より少し軽いというような場合ではない。
ここで私が言っているのは、事態が本当に予想外に悪くなった時のことだ。
企業が悪い四半期決算を一度だけ報告することはない。
企業が牽引力を失うと、多くの場合、悪い四半期報告に次ぐ悪い四半期報告となるケースが多い。
そして、いつの間にか1年間悪い業績が続き、結果的に底値で売却することになる。
その為、このような結果になる可能性を踏まえた上で、即座に行動したほうがいいと考える。
私は、少なくとも12カ月間は同じポジションを持ち続けることを強く勧めるが、常にそれが可能とは限らないということを理解する必要があるのも事実である。
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