強気セレンス・インクすべて表示【AI】セレンス(CRNC)の将来性は有望!目標株価は12ドル!最新の決算分析を通じて今後の株価見通しに迫る!
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ- 本稿では、注目の米国AI銘柄であるセレンス(CRNC)の11月21日に発表された最新の2024年第4四半期決算分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- 私は、ロビンフッド(HOOD)を目標としていた40ドルではなく、現在の36ドルでポートフォリオから除外し、資金をより魅力的な投資先であるセレンスに再配分することにしました。
- セレンスは転換期を迎えており、あと1四半期の厳しい局面を乗り越えた後、売上成長率の改善やフリーキャッシュフローの増加が期待されています。
- 現在の株価は予想フリーキャッシュフローの11倍と割安で、2025年度にはフリーキャッシュフローが倍増する可能性があると見ています。
- 負債や実行面での課題といったリスクはあるものの、強力なAI技術とリストラによる効率化の成果により、2026年初頭までに株価が12ドルに到達するポテンシャルがあると考えています。
セレンス(CRNC)を新たにポートフォリオに追加し、ロビンフッド(HOOD)の除外を決定!
現在、ポートフォリオには1つのキャッシュポジションがあります。
つまり、19銘柄を保有し、新たに1銘柄を追加できる余地があります。
ただし、全てのキャッシュを使い切るつもりはなく、市場が調整した際に備えてポートフォリオ全体の5%はキャッシュで保有しておきたいと考えています。
このような状況を踏まえ、ロビンフッド(HOOD)について、直近の最新の決算後のレポートにおいて下記のように述べております。
「それでもなお、私は同社が依然として将来の予想キャッシュフローの27倍というバリュエーション水準で取引されていることから割安であると見ています。また、私のレポートを日々ご覧いただいている読者の皆様は、私が「押し目買い」を安易に実行しないことをご理解いただいていると思います。私が自信を持ってポートフォリオに組み入れる銘柄には、確固たる信念が必要です。そのため、ロビンフッド・マーケッツの長期的な成長性については、個人的には一切の疑いを持っていません。したがって、2025年夏までの目標株価として、同社の株価が1株40ドルに到達する可能性が十分にあると考えています。」
もし、レポートの詳細に関心がございましたら、インベストリンゴのプラットフォーム上より下記のレポートをご覧いただければと思います。
上述の通り、「2025年夏までにHOODを40ドルで売却するつもり」としていましたが、現時点で株価はすでに36ドルに到達しています。
残りの10%を狙ってあと半年待つより、リスクとリターンのバランスを考えると、より魅力的な選択肢に資金を振り向ける方が賢明だと判断しました。
(出所:YCharts / Seeking Alpha)
この銘柄からは既に+150%以上のリターンを確保しており、今が売却のタイミングだと感じています。
また、2024年中に多くの読者の方から「+100%の長期リターンを狙うより、短期間で+50%を実現できる方が嬉しい」との声を多くいただきました。
こうした背景から、次の一手としてセレンス(CRNC)を新たにポートフォリオに追加することにしました。
なぜセレンス(CRNC)なのか?
簡単に言えば、セレンス(CRNC)はあと1四半期ほど厳しい決算が続くと思われますが、その後、ゆっくりと業績が安定していくと考えています。
この状況は以前、ペロトン・インタラクティブ(PTON)で経験したケースに似ており、100日以内に+60%の利益を得た実績があります。
同様に、直近、新たにポートフォリオに追加したテラドック・ヘルス(TDOC)でも、同じような展開を期待しています。
私は、株価だけを見ると投資をためらいがちな企業にこそ注目します。
ですが、少し時間をかけて調べると、実は非常に魅力的な投資チャンスが隠れていることが多いのです。
もちろん、このアプローチが常に成功するわけではありません。
たとえば、ギガクラウド・テクノロジー(GCT)では同じ考え方で投資しましたが、予想以上に厳しい展開となっています(それでも、2025年夏までに45〜60ドルで売却する計画を維持しています)。
要するに、セレンスはテラドック・ヘルスのように「見捨てられた銘柄」の一つとして扱われています。
しかし実際には、セレンスは安定したフリーキャッシュフローを生み出しており、これが私が注目する理由です。
それでは、同社の詳細を見ていきましょう。
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セレンス(CRNC)への投資戦略
先ほども述べたように、セレンス(CRNC)は市場から見放された状態にあると考えています。
まず、予想される疑問に先回りして回答します。
1. 今すぐポートフォリオの2.5%を投資:現在の株価は約7.50ドルです。
2. 4~6週間後にさらに2.5%を追加投資:最初の組み入れ価格よりも安く買えるタイミングを狙っています。
3. いかなる銘柄でもポートフォリオの5%以上は投資しない:見通しがどれだけ良くても、このルールを守っています。
4. 除外するまでこの銘柄に手を加えない:12~18カ月間、ただ保有し続けつつもりです。焦らずじっくり待つのがポイントです。
現在、セレンスは2025会計年度第1四半期に突入しています(暦年の2025年とは異なります)。
今後12カ月を見据えると、同社は予想フリーキャッシュフローの約11倍で取引されていると考えています。
ただし、私はこの見積もりを保守的に計算しており、実際にはさらに割安である可能性があります。
そして、総合的に判断し、2026年初めまでの目標株価として1株当たり12ドルを設定しています。
セレンス(CRNC)の今後の見通し
セレンス(CRNC)は、自動車業界向けに車載ボイスアシスタントソリューションを提供している企業です。
AI技術を駆使し、車内での体験をより直感的で人間らしいものへと変える技術を開発しています。
そのソリューションは、自然言語によるコマンドでナビゲーションや空調、その他のシステムを簡単に操作できるようにし、車両の操作をよりシンプルにします。
Volkswagen、BMW、Audiといった主要自動車メーカーから信頼されており、車内体験を音声操作で向上させることに特化した中立的なパートナーとしての地位を確立しています。
また、過去のリストラによるコスト削減の成果を活かし、2025年度にはさらに業務効率化を進める計画です。
需要が堅調な生成AI製品は高い利益率を誇り、Connected Servicesおよび変動型ライセンス事業の収益を一桁台後半の成長率で拡大することを目指しています。
これにより、収益性の向上とキャッシュフローの確保が期待されています。
このような背景を踏まえ、次にファンダメンタルズについて詳しく見ていきましょう。
セレンス(CRNC)の最新の2024年第4四半期決算:売上成長率は改善する見通し
セレンス(CRNC)の売上高成長率(%)
(出所:筆者作成)
セレンス(CRNC)は、2024年11月21日に最新の2024年第4四半期決算を発表しています。
そして、グラフでは一目では分かりませんが、2025会計年度第1四半期を過ぎると、セレンスの売上成長率は改善していくと考えています。
こうした状況で注目すべきなのは、新しいCEOが就任し新たなガイダンスを提示する際の動きです。
通常、新任のCEOは投資家に対し、あえて低めの(慎重な)ガイダンスを提示する傾向があります。
これは、半年後に業績がガイダンスを上回れば、市場から大きな評価を得られるからです。
この点に関しては、元インテル(INTC)のCEOであるブライアン・クルザニッチ氏がその手腕を発揮する可能性があります。
インテルで培ったCEO経験を活かし、投資家の期待を的確にコントロールすることが期待されます。
ここでの主な課題は、四半期ごとの成長ペースそのものよりも、2026年度以降にセレンスが成長路線に戻れるかどうかです。
現時点では確固たる答えをお伝えするには至りませんが、2026年度に売上が横ばいで推移するだけでも、2025年度第1四半期の厳しい見通しと比べれば大幅な改善となるでしょう。
繰り返しになりますが、セレンスにはもう1回、厳しい四半期決算が控えています。
しかし、その後は見通しが急速に改善すると考えています。
私は今後12カ月以内に、セレンスが再び成長軌道に乗り、投資家からより高い評価を受けるようになると見ています。
このような状況を踏まえると、現在の割安な株価は、将来を見据えた絶好の投資機会であると考えています。
セレンス(CRNC)のバリュエーション:予想フリーキャッシュフローの11倍
私は、投資対象として純現金が時価総額の10%以上を占める企業を好む傾向がありますが、場合によっては妥協することもあります。
その点で見ると、セレンス(CRNC)は約1億5500万ドルの純負債を抱えており、この基準を満たしていません。
時価総額の約65%が純負債で構成されているため、通常私が好む条件には及ばない状況です。
次に、2025年度のガイダンスでは、EBITDAが約2000万ドルと予想されており、2024年度の8100万ドルから大幅に減少しています。
一見すると非常に厳しい見通しに思えますが、ここに注目すべき点があります。
2024年度第3四半期(直前の四半期)時点で、同社は2024年度の最初の9カ月間で8300万ドルのEBITDAを計上していました。
しかし、通期ガイダンスでは約7000万ドルのEBITDAを見込んでいたため、最終四半期にはマイナス1300万ドルを予想していたことになります。
こうした成長の不安定さに加え、レバレッジのかかったバランスシートや、少なくともEBITDAベースでの非収益性が続いていたため、投資家はこのような企業に高い評価を与えることはありませんでした。
しかし、2025年度のガイダンスを見ると、もう1四半期の厳しい状況を経た後には、EBITDAの基礎的な改善が期待できる兆しがあります。
この点が、同社のストーリーを大きく変える鍵となります。
具体的には、2024年度のフリーキャッシュフローは1200万ドルでしたが、2025年度にはその倍以上となる約2500万ドルが見込まれています。
さらに、経営陣によれば、2025年度に発生する約900万ドルのリストラ費用は一時的なもので、翌年度以降には発生しないとしています。
このため、仮に成長がなくても、翌年度にはフリーキャッシュフローが3000万ドルに達する可能性があるのです。
以上を踏まえ、2025年度の予想フリーキャッシュフローに対して11倍という現在のバリュエーションは魅力的であると考えています。
セレンス(CRNC)への投資リスク
セレンス(CRNC)にはいくつかのリスクがあります。
まず、これまでの経緯で投資家の信頼を大きく損なっており、それを取り戻すのは容易ではありません。
現在のCEOは元インテルのCEOですが、信頼回復には相当な努力が必要で、成功が約束されているわけではありません。
また、2025年度末までに売上成長率の改善が期待されていますが、これは確実なものではなく、不確定要素が多く残っています。
さらに、同社のバランスシートには相応の負債があり、フリーキャッシュフローが早急に改善しなければ、投資家が予想フリーキャッシュフローの8倍のバリュエーションを得ることさえ難しい状況になる可能性があります。
セレンス(CRNC)に対する結論
セレンス(CRNC)は、重要な転換点を迎える中で、投資家にとって非常に魅力的な機会を提供しています。
2024年度は困難な一年でしたが、2025年度には売上成長率の改善やフリーキャッシュフローの倍増が期待されており、さらにリストラ費用の削減により業績が一段と向上する可能性があります。
現在の株価は予想フリーキャッシュフローの11倍と割安に評価されており、事業のストーリーが「衰退」から「安定化」、そして「成長の可能性」へと変わる中で、その評価が見直される余地があると見ています。
投資家心理をうまくコントロールできる経験豊富なCEOの指導の下、業績指標の改善が期待される今、同社は市場の信頼を回復する絶好のポジションにあると考えています。
そして、もちろん、負債水準や実行力の安定性といったリスクは残りますが、それ以上に上昇余地が十分にあると見ており、2026年初頭までの目標株価として12ドルを見込んでいます。
その他のセレンス(CRNC)に関するレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、セレンスのページにアクセスしていただければと思います。
さらに、今回の2024年第3四半期決算を受けて、新たにスノーフレーク(SNOW)、スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)、ビル・ホールディングス(BILL)、イノデータ(INOD)、アップラビン(APP)、アステラ・ラブズ(ALAB)、テラドック・ヘルス(TDOC)、レディット(RDDT)をポートフォリオに追加し、各銘柄に関して下記のレポートを執筆しております。
関心がございましたら、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上より、ご覧いただければと思います。
スノーフレーク(SNOW)
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)
ビル・ホールディングス(BILL)
イノデータ(INOD)
アップラビン(APP)
アステラ・ラブズ(ALAB)
テラドック・ヘルス(TDOC)
レディット(RDDT)
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