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02 - 20 - 2024

やや強気
ドラフト・キングス
やや強気
同社が絶え間ない成長軌道を描くなか、2025年度の予想フリー・キャッシュフローの27倍という現在のバリュエーションは、投資家にとって魅力的な機会である。
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ドラフトキングス(DKNG)決算速報:最新の業績と強み(競争優位性)分析を通じて今後の株価見通しに迫る!

マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • 本稿では、注目の米国グロース企業であるドラフトキングス(DKNG)の最新の2023年度第4四半期決算と強み(競争優位性)分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
  • 同社は2024年2月15日に最新の決算を発表しており、フリー・キャッシュフローは投資家の予想を上回る成長が見込まれ、さらに、月間ユニーク課金者数は前年比35%増となり、同社のポテンシャルが実証されています。
  • 2024年の見通しでは、売上高の年平均成長率は36%に達することが想定され、当初の予想を上回る着地となりそうです。

ドラフトキングス(DKNG)への投資テーマ

簡潔に言えば、私はドラフトキングス(DKNG)のフリー・キャッシュフローが、現在、投資家が期待しているよりも大幅に増加することを期待している。

そして、私の基本的な仮説が正しいかどうかを確認するために、2つの重要な変数である、「顧客普及曲線」と「フリー・キャッシュフローの推移(増加)」に注目している。

直近、同社についてレポート書いたときと同様、私はこの株が2025年夏までに1株あたり65ドルに達すると信じている。

なぜドラフトキングス(DKNG)なのか?なぜ今なのか?

直近のレポートにおいて、私は下記のように述べている。

「米国のオンラインゲーム業界で著名なプレイヤーであるドラフトキングスは、競争力の維持・拡大に明確に焦点を当てた業界リーダーとしての地位を確立している。」

「同社は現在、オンライン・スポーツ・ブッキングとiゲーミングの総売上高シェアの両方で米国ナンバーワンの地位を占めており、オンライン・ゲーミングのダイナミックな状況をナビゲートする上でイノベーションを重視している。」

「私は、同社ビジネスにおける顧客普及曲線を、同社株式への投資プロセスにおける最重要項目の一つとして見ている。同社の有料課金顧客の成長率は、売上高成長率よりもはるかに同社への投資の魅力を表している。」

「結局のところ、売上高成長率は、個々の四半期における値上げやその他の事柄によって不安定になる可能性がある。しかし、有料課金顧客ベースが伸びているのであれば、その方が企業の将来性を示していると見ている。」

「とはいえ、同社の月間ユニーク有料課金者数は季節性が高く、同社プラットフォームで最も人気のあるスポーツであるNFLとNBAのシーズンが重なるため、毎年第4四半期が同社のピークとなることを覚えておいてほしい。」

2023年第3四半期末時点で、ドラフトキングスのプラットフォームのアクティブユーザー数は230万人だった。

前述した通り、同社は第4四半期に好業績を記録し、第1四半期にはその反動で業績が下落するという季節性が強いことからも、私は今回の第4四半期がどうなるのか不安であった。

そのため、2023年第4四半期の決算において私が見たかったのは、月間ユニーク有料課金者数における前年同期比で15%以上の伸びであった。

これは、同社のプラットフォームに対する非常に強い需要があることを意味し、私が予想するように第1四半期が落ち込んだとしても、第4四半期が前年同期比15%増であったという事実は、同社のサービスがより多くの消費者層に支持されていることを示している。

結果的に、最終的に発表された数字では、月間ユニーク有料課金者数は前年同期比35%増となっており、これは、私の同社株式への投資仮説が非常にポジティブに機能していることを実証していると見ている。

ドラフトキングス(DKNG)の売上高成長率:2024年は年平均成長率36%を想定

直近のレポートでは、私は下記のように説明している。

「ドラフトキングス(DKNG)は、2024年の年平均成長率を26%と予想している。しかし、この経営陣が超保守的であることを踏まえると、2024年の年平均成長率は30%近くになると私は考えている。」

私はドラフトキングスは2024年に年平均成長率30%で収益を伸ばせると信じており、それは私が直近のレポートで言及したことである。

しかし、この見通しは間違っていたのである。

現在未だ2月だが、 Jackpocketの買収を含めず、同社はすでに年平均成長率36%の指針を示しているのである。

現在では、同社は2024年に売上高を40%成長させる可能性すらあるようであり、同社が絶え間ない成長軌道にあることが分かる。

さらに素晴らしいのは、同社は収益性が高いということであり、この点については下記で説明したい。

ドラフトキングス(DKNG)のバリュエーション:2025年度予想フリー・キャッシュフローの27倍

前回のレポートで、私は下記のように説明している。

「しかし、2025年までを見通すと、ドラフトキングス(DKNG)はEBITDAで約9億ドルを稼ぎ出す可能性があると私は考えている。そして約2億ドルの設備投資により、同社は7億ドルのフリー・キャッシュフローを稼ぐ可能性があると見ている。」

そして現在、同社は2024年に4億1,000万ドルのフリー・キャッシュフローを予想している。

同社は収益性の予想を常に上方修正する習慣があることから、この数字もさらに上方修正されると見ている。

最近の例を挙げよう。

同社は2023年第3四半期に、2024年のEBITDAが4億5000万ドルに達すると予想していた。

そして今はどうだろうか?そのわずか90日後には、すでに5億1,000万ドルのEBITDAを予想しているのである。

その結果、2024年が進むにつれて、同社のフリー・キャッシュフローは今年中に少なくとも4億5000万ドルに達する可能性があると私は考えている。

そして、同社は2025年のフリー・キャッシュフローが以前の予想を上回り、最低でも7億5,000万ドルに達すると私は見ている。

これは、ドラフトキングスの現在の株価が、2025年度の予想フリー・キャッシュフローの27倍であることを意味している。

このバリュエーションは、今後2年間に年平均成長率30%で成長することが予想される企業にとっては、非常に割安なバリュエーションであるように見える。

結論

前回のレポートにおいて、私は「顧客普及曲線」と「フリー・キャッシュフローの増加」という極めて重要な指標に注目し、同社の可能性を説明した。

今日、月次ユニーク有料課金者数が前年比35%増という目覚ましい伸びを示し、私の基本的な仮説が裏付けられたと言える。

同社の2024年までの見通しは、年平均成長率36%という驚異的な数字を示しており、これは私の当初の予想をはるかに上回るものである。

同社の収益性は、2024年に4億1,000万ドルのフリー・キャッシュフローと相まって、その強固な財務基盤をさらに強固なものにしている。

同社が絶え間ない成長軌道を描くなか、2025年度の予想フリー・キャッシュフローの27倍という現在のバリュエーションは、投資家にとって魅力的な機会である。

以上より、私は、ドラフトキングスの株価が2025年夏までに1株当たり65ドルに達すると見ている。