強気ドラフト・キングスドラフトキングス(DKNG)の将来性:目標株価は65ドル!直近の決算とリスク分析を通じて今後の株価見通しに迫る!

- 本稿では、注目の米国グロース企業であるドラフトキングス(DKNG)の直近の決算とリスク分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- ドラフトキングスは、強力な顧客獲得能力と効率的なマーケティングを背景に、2025年夏までに株価が65ドルに達する可能性があると見ています。
- 2025年にはEBITDAが10億ドル、フリーキャッシュフローが6億7,000万ドルに達すると予想しており、結果、足元の株価は将来の予想フリーキャッシュフローの27倍という割安な水準で取引されているように見えます。
- 高額な賭博税や発行済み株式数の増加に対する懸念はありますが、経営陣が同社株式を多く保有しているため、株主と利害が一致していると見ています。
- 同社は、Jackpocketとの統合などの戦略的な取り組みと革新的なプラットフォームにより、オンラインスポーツベッティングやiGaming市場で大きなシェアを獲得する準備が整っていると考えています。
ドラフトキングス(DKNG)への見解
ドラフトキングス(DKNG)は、2025年夏までに株価が1株あたり65ドルに達する可能性があると考えています。
同社は非常に力強い成長を遂げており、ビジネスも高い収益性を誇っています。
実際、足元の将来の予想フリーキャッシュフローの27倍というバリュエーションは非常に魅力的な投資機会だと考えています。
ただし、投資家の間では、高額な賭博税が同社の短期的な見通しに悪影響を与える可能性や、新規株式発行による株式数の増加が懸念されています。
本稿では、同社に対する強気の見方と弱気の見方を整理しながら、なぜ私が依然として同社に対して「強気」で見ており、目標株価として「65ドル」を設定しているのかについて詳しく解説していきます。
(出所:YCharts / Seeking Alpha)
実際、私は2023年11月3日に同社をポートフォリオに追加しましたが、その間、この銘柄は非常に価格変動が激しく、振り返ってみると、年初からの私のポートフォリオのパフォーマンスに悪影響を与えていたことは間違いありません。
しかし、もしストップロスを設定していたら、今頃私はこの銘柄から手を引かざるを得なかったでしょう。
たとえ私の投資判断が何らかの理由で間違っていたとしても、私はこれまで繰り返し「ポートフォリオにストップロスを導入しない」とお伝えしてきました。
ストップロスはブローカーの手数料を稼ぐためのものであり、あなたの大切な資産を必ずしも守るものではないと考えるためです。
そして、今年の同社のパフォーマンスは、それを証明するもう一つの事例だと考えています。
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なぜ私がドラフトキングス(DKNG)の将来性にこれほど惹かれるのか?
ドラフトキングス(DKNG)は、スポーツベッティングやiGaming(オンラインカジノゲーム)を提供するオンラインプラットフォームで、ユーザーはさまざまなスポーツやカジノゲームに賭けることができます。
その魅力は、プレイヤーに対して、プレイヤープロップベットやプログレッシブパーレーといったユニークな賭け方を提供したり、NFLのストリーミングと連携させて、試合を見ながら賭けを楽しめる体験を提供している点です。
同社は、競争の激しい市場で際立つため、常に新機能を追加し、インターフェースの改善に努めています。
短期的には、顧客獲得が前年比で80%増加し、効率的なマーケティング投資により、同社の見通しは非常に良好です。
当社のプラットフォームを利用するユニークユーザー数は増加傾向
(出所:ドラフトキングスの2024年度第2四半期決算資料)
さらに、Jackpocketとの統合などの新たな取り組みも進めており、これが2025年までには収益にプラスの影響を与えると予想されています。
また、フットボールシーズンの到来や製品の強化により、同社は2025年に向けて大幅な収益成長を見込んでいます。
しかし、同社は非常に競争の激しい業界で活動しており、多くのライバル企業が同じ顧客層を取り合っています。
さらに、新規顧客を獲得するためのコストも依然として高く、ユーザーを維持するためには、継続的なプロモーションや広告投資が必要です。
これが利益に対する圧力となることもあります。
つまり、競争の激しい業界で勝ち残るためには、大規模なマーケティング支出が必要であり、プラットフォームに新しい顧客を呼び込むための投資を続けなければなりません。
これらの背景を踏まえ、次に同社の基本的なビジネス面について詳しく見ていきましょう。
ドラフトキングス(DKNG)は2024年に前年比45%増の大幅成長
ドラフトキングスの売上高成長率(%)
(出所:筆者作成)
ご覧の通り、2024年後半は比較対象が非常に低いため、ドラフトキングス(DKNG)は目立った成長を達成しやすい状況です。
さらに、2024年後半だけでなく、2025年前半にかけても同様の有利な比較環境が続くため、投資家はまもなく同社を安定した急成長企業と見なすようになるでしょう。
同社は今後12か月以内に約60億ドルの売上を達成すると見込んでいます。
ただし、私が強気な理由はこの高成長率だけではありません。
注目すべきは、利益をしっかりと生み出しているこのビジネスが割安な評価を受けている点です。
それでは、この点について詳しく見ていきましょう。
ドラフトキングス(DKNG)のバリュエーション:予想フリーキャッシュフローの27倍
私は常に企業のバランスシートに注目していますが、ドラフトキングス(DKNG)の純負債は約4億ドルと、フリーキャッシュフローをこれだけ生み出すビジネスにとっては大きな負担ではないように見えます。
実際、経営陣も株価が割安だと考えており、「柔軟な」10億ドル規模の自社株買いプログラムを発表しています。
これは私の投資見解を左右する決定的な要因ではありませんが、強気の見方を後押しする要素の一つです。
引き続き、2025年度の調整後EBITDAを9億ドルから10億ドルと予想
(出所:ドラフトキングスの2024年度第2四半期決算資料)
さらに、私は2025年の予想EBITDAが10億ドルに達し、それが約6億7,000万ドルのフリーキャッシュフローに転換されると見ています。
これにより、来年の予想フリーキャッシュフローの27倍というバリュエーションとなり、このビジネスが大幅に過小評価されていることを強く示していると考えています。
ドラフトキングス(DKNG)への投資リスク
どの投資にもリスクはつきものです。
それが明確に見える場合もあれば、後から思わぬ形で現れることもあります。
ドラフトキングス(DKNG)の場合、最大の懸念は高い税率が利益に与える影響です。
同社は、イリノイ州のような税率の高い州において、2025年から税率が20%を超える地域でゲーム税の追加料金を導入することで、この問題に対処しようとしています。
また、同社は2025年には現金税の支払いがほとんど発生せず、2027年または2028年までに繰越欠損金(NOL)を使い切ると見込んでいます。
私はこの懸念についてはすでに解決に向けた方針が示されていると考えていますが、投資家の間ではまだ不安が残っており、さらなる明確な説明が求められているようです。
これについては、次回の決算発表で解消されることを期待しています。
もう一つの投資家の懸念は、過去12か月間で発行済みの株式数が大幅に増加したことです。
ドラフトキングスの平均発行済み希薄化株式数(四半期ベース)
(出所:YCharts / Seeking Alpha)
2024年に実施されたJackpocketとSports IQ Analyticsの2つの買収により、同社の株式数が大幅に増加しました。
しかし、私はこの点について投資家が過度に心配する必要はないと考えています。
なぜなら、経営陣が同社に対して依然として最も大きな利害関係を持っているからです。
(出所:ドラフトキングスのSECへの提出資料)
上記の通り、同社の経営陣は同社の約6.5%の株式、つまり約10億ドル相当を保有しています。
そのため、経営陣は同社の株価を非常に注意深く見守っており、株価が早急に上昇することを強く望んでいると言えるでしょう。
ドラフトキングス(DKNG)への結論
ドラフトキングス(DKNG)の足元の予想フリーキャッシュフローの27倍というバリュエーションは魅力的に映ります。
同社は急速な成長を遂げているだけでなく、今後は大幅なフリーキャッシュフローを生み出す段階に近づいているからです。
2025年の予想EBITDAは10億ドルに達し、約6億7,000万ドルのフリーキャッシュフローを生み出すと見込まれています。
そのため、足元のバリュエーションは、オンラインスポーツベッティングやiGaming市場で大きなシェアを獲得する可能性のあるビジネスとしては非常に割安であると見ています。
同社は高い顧客エンゲージメントを誇るプラットフォームを構築しており、積極的かつ効率的な拡大戦略を取ることで、将来的な成長の大きな可能性を秘めています。
以上より、私は継続してドラフトキングスに対して強気で見ています。
また、次回の2024年度第3四半期決算は2024年11月7日に発表予定であり、その結果を楽しみにしたいと思います。
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アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
📍テクノロジー&エネルギー担当
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