やや強気ドラフト・キングスすべて表示ドラフトキングス(DKNG)株価の今後の見通しとは?最新の2024年第3四半期決算分析を通じて将来性に迫る!
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ- 本稿では、注目の米国株であるドラフトキングス(DKNG)の2024年11月7日に発表された最新の2024年第3四半期決算分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- 同社は高税率環境や売上成長の鈍化といった課題を抱えていますが、依然として高い成長を続けており、顧客獲得も好調です。
- 私は今回の決算を通じて、同社の目標株価を1株65ドルから50ドルに引き下げましたが、これは2024年第4四半期までにEBITDAを確実にフリーキャッシュフローへと転換できることが前提です。
- 今期の決算はやや混乱した内容でしたが、2025年にはフリーキャッシュフロー6億ドルの達成が可能だと考えており、これにより現在の予想フリーキャッシュフローの32倍というバリュエーションは妥当であると見ています。
- 戦略的な調整と大きな市場機会を背景に、同社の株価は2025年夏までに少なくとも1株50ドルに達する可能性があると考えています。
ドラフトキングス(DKNG)の最新の2024年第3四半期決算発表に関して
ドラフトキングス(DKNG)は、2024年11月7日に最新の2024年第3四半期決算を発表していますが、私は同社に少し懸念を感じ始めています。
表面的には、同社が2025年にフリーキャッシュフロー6億ドルを達成する可能性があると考えていますが、以前ほど自信が持てなくなりました。
そのため、目標株価を65ドルから50ドルに引き下げることにしました。
率直に言って、2024年第4四半期(次の四半期決算)で、同社が現在よりも高い水準でEBITDAを確実にフリーキャッシュフローに転換できるかを確認したいと考えています。
そうでなければ、同社への投資を見直すかもしれません。
結論として、現時点で同社へのレーティングは「中立」に引き下げることにします。
では、同社の見通しに関して詳しく見ていきたいと思います。
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ドラフトキングス(DKNG)を取り巻く重要な背景
ドラフトキングス(DKNG)は最新の2024年第3四半期決算において「複雑な」業績を発表しました。
結果が悪いというわけではなく、いくつかの調整が加わったことで、投資家が理解するのに少し時間がかかる可能性があるという意味です。
「複雑な」決算というのは、株価がすぐには上がりにくい状況を意味します。
今週月曜日にヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルス(HIMS)でも、下記のように同じようなことを指摘しました。
「ヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルス(HIMS)は11月4日に2024年第3四半期決算を発表しており、非常に好調な四半期業績を報告しました。要因は様々ありますが、特に注目すべきポイントを取り上げます。同社は、GLP-1薬の供給不足問題を、規制の例外を利用した個別調合により巧みに回避しています。この戦略によって、副作用が出やすい患者に合わせたカスタマイズの選択肢を提供できるため、将来的に供給不足が解消しても、同社は引き続き有利な立場に立つことが期待されます。市場の投資家がこの情報を消化するには少し時間がかかるかもしれませんが、いずれ予想フリーキャッシュフローの20倍に相当するバリュエーションに魅力を感じることになると考えています。」
また、ヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルスへの上記のレポートの詳細に関心のある方は、インベストリンゴのプラットフォーム上より、ご覧いただければと思います。
ヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルス(HIMS)今後の株価見通し:目標株価は30ドル!最新の決算分析を通じて将来性に迫る!
同社は決算発表後すぐにまっすぐ上昇したわけではないものの、その後確実に高い水準で推移しています。
(出所:YCharts / Seeking Alpha)
そして、ドラフトキングスでも同様の動きが見られると考えています。
そして、保守的に見ていますが、同社は2025年の夏までに50ドルに達する可能性があると見ています。
ドラフトキングス(DKNG)の今後の株価見通し
私は常に、分かりやすく客観的な事実をお伝えすることを大切にしています。
まず、次の2つの段落で弱気の見解について説明し、その後、なぜ市場が悲観的になりすぎているのか私の考えをお話しします。
最終的な判断は勿論読者の皆さんにお任せしますが、私は2025年夏までにドラフトキングス(DKNG)の株価が少なくとも1株50ドルに達する可能性があると考えています。
2025年に高いフリーキャッシュフローの転換が確認されれば、それ以上の水準も期待できるでしょう。
本題に入ります。
同社は現在、特に税率の高い州で厳しい税環境に直面しており、これが売上成長に影響を及ぼしています。
例えば、イリノイ州では、スポーツブックの税率が引き上げられることで、利益率が低下する見込みです。
これに対処するため、同社は一部の州で2025年1月1日からゲーム税の追加料金を導入する予定です。
この措置により、収益への圧力が軽減され、2025年には調整後EBITDAが改善する可能性があります。
さらに、顧客獲得のための高額な現金インセンティブは「減収項目」として扱われますが、これは単に、プロモーション費用と顧客獲得、そして主要市場で増加する税負担とのバランスを取るためのものであり、収益成長のペースが少し鈍化する要因となっています。
また、新規顧客のエンゲージメントは良好ですが、利益を維持しながら高い顧客獲得を続けるのは依然として課題です。
さらに、短期的には新規州での展開が限られているため、既存州での成長に依存する必要があります。
ここまでの課題を踏まえても、同社の強力で成長を続ける顧客基盤は、市場から評価されると私は見ています。
当プラットフォームのユニークユーザー数は増加
上記のデータは過去12カ月の業績を示しており、図表が物語るように、同社は明らかな成長企業です。
このような背景を踏まえて、次に同社の財務パフォーマンスとバリュエーションについて見ていきましょう。
ドラフトキングス(DKNG)の売上高成長率:2025年の売上成長率は年平均33%程度を示唆
ドラフトキングス(DKNG)の売上高成長率(%)
(出所:筆者作成)
ドラフトキングス(DKNG)は成長株であり、大規模な市場シェアの獲得を目指しています。
しかし、投資家が期待する明確なストーリーが見えにくいのが現状です。
各州でのキャッシュ税の上昇や第4四半期の成長減速傾向など、複数の要素が絡み合っているため、投資家の関心を引きにくい状況にあります。
それでも、2025年には2024年比で30%以上の成長が見込まれており、依然として急成長を続けています。
ただし、投資家を惹きつけるには、明確な成長ストーリーが求められています。
次に、バリュエーションについて見ていきましょう。
ドラフトキングス(DKNG)のバリュエーション:予想行フリーキャッシュフローの32倍
インフレクション投資家として、企業の財務基盤を考慮することは重要です。
ドラフトキングス(DKNG)は約4億ドルの純負債を抱えており、盤石な財務状況とは言えませんが、2025年には多額のフリーキャッシュフローを生み出す見通しがあるため、この点には大きく懸念していません。
具体的には、DKNGは2025年に約10億ドルのEBITDAを見込んでいます。
2025年度の調整後EBITDAは9億ドルから10億ドルを予想
私としては、この2025年のEBITDA予想10億ドルが約6億ドルのフリーキャッシュフローに転換されると考えています。
参考までに、2024年上半期のフリーキャッシュフローはマイナス1億300万ドルでしたが、第3四半期にはプラス1億100万ドルに転じ、半年で大きく改善しました。
さらに、同社の売上が今後も伸び続けることを考えると、この6億ドルのフリーキャッシュフロー達成も現実味を帯びてきます。
これに基づけば、現時点での株価は来年の予想フリーキャッシュフローの約27倍で評価されており、この水準は同社が過小評価されていることを示していると見ています。
ドラフトキングス(DKNG)に対する結論
ドラフトキングス(DKNG)の最近の業績にはいくつか課題が見られるものの、現在の株価は依然として割安であると考えています。
成長ストーリーがまだ明確でないため、すぐに投資家の注目を集めるのは難しい状況ですが、同社が来年6億ドルのフリーキャッシュフローを達成する見込みがあることは、来年の予想フリーキャッシュフローに対して32倍前後のバリュエーションであることを示しています。
成長軌道と大きな市場機会を踏まえると、このバリュエーションは非常に魅力的だと考えています。
特に、利益率の拡大を目指し、高税率の環境に対応する戦略的な調整も評価に値します。
強い顧客獲得トレンドと高成長の見通しを考慮すると、同社の株価は2025年夏までに少なくとも50ドルに達する可能性があると見ています。
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アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
📍テクノロジー&エネルギー担当
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