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11 - 16 - 2023

強気
エノビックス
強気
特筆すべきは、最近のRoutejade社の買収とコスト削減の成功により、経営効率と持続的成長への取り組みが明確になったことである。
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エノビックス(ENVX)株価の今後の見通しとは?最新の2023年第3四半期決算分析を通じて将来性に迫る!

マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • 本稿では、注目の米国エネルギー企業であるエノビックス(ENVX)の2023年11月7日に発表された最新の2023年第3四半期決算の分析を通じて、同社の今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
  • エノビックスは、現在収益を生み出す前段階にあり、リチウムバッテリーの商業化に向けて大規模生産体制を構築中で、2025年以降に収益化が見込まれています。
  • 同社のリチウムバッテリーは従来より30%容量が大きく、需要増に対応できるため、メガキャップOEMからの信頼獲得を目指しているが、歩留まりや生産拡大に対する課題も抱えています。
  • Routejade社の買収やコスト効率改善に成功し、約3億7,000万ドルの現金を有しており、追加資本調達なしで短期的な安定成長の基盤を築いているように見えます。。

エノビックス(ENVX)への投資テーマ

エノビックス(ENVX)は、Pre-revenue(収益を生み出す前段階の)ビジネスである。

つまり、現在は収益がないのである。

同事業は、世界最大のOEMからの需要に応えるため、バッテリーを大量生産する為のキャパシティーの構築に懸命に取り組んでいる。

彼らはコスト構造をコントロールし続けることに真剣に注力している。

そして、私の想定では、同社は、2024年にはこれ以上の資本調達は必要ないだろうと見ている。

私は、以前から、この事業が非常に魅力的であると信じ続けている。

しかし、この事業が、バッテリーの商業化から一定の収益を計上し始めるのは、少なくとも2025年以降になると見ている。

エノビックス(ENVX)が達成しようとしていること

誰もがエノビックスのストーリーを知っているわけではない。

そこで、この5つの文章で、できるだけ簡潔に背景を説明したい。

同社は、より容量の大きい最新のリチウム・バッテリーを開発し、商業化しようとしている。

また、同社は、彼らのバッテリーは、最新、且つ、最高の現代のリチウム・バッテリーよりも、30%程容量が大きいと信じている。

その結果、規模が大きくなれば、信頼できるリチウム・バッテリーの供給を求めるメガキャップのOEMに販売できるようになる。

より多くのバッテリー容量を保有することの利点は、デバイスがより大きな馬力を要求するようになると、また、バッテリーがデバイスの潜在能力を最大限に引き出すための制限要因になることに対応できる点である。

同社に対する弱気論調は、同社が売上を計上していないという事実とは別に、同社がバッテリーの生産を、計画通り、且つ、予算通り拡大するのに苦労するだろうというものである。

また、信頼性の高い最新のリチウム・バッテリーの供給を求める世界最大のOEMに相手にされるほど、同社は生産量を増やすことには成功しないだろうと、弱気派は信じている。

エノビックス(ENVX)の短期的な見通し

エノビックスの短期的な見通しは、戦略的イニシアティブ、技術革新、好調な財務パフォーマンスに牽引され、有望であると思われる。

よりコスト効率の高い製造モデルへの移行と、Routejadeの買収に成功したことで、同社は業務を合理化し、能力を拡大した。

特筆すべきは、同社の高度なバッテリー技術、特にEX2が、現在のベースラインと比較して30%以上の容量増加を実現する態勢を整えていることである。

これは、スマートフォン市場の需要増加に対応し、より大規模なEV市場の成長に向けて、同社を有利なポジションに押し上げる可能性がある。

さらに、同社は、今四半期を3億7,000万ドルの潤沢な現金残高で終えている。

当事業が、年間約1億7,000万ドルのキャッシュ・バーン(消費する現金量)で経営されていることを考えると、少なくとも今後1年間は、エノビックスがこれ以上資本を調達する必要がないことを意味している。

現在の金融情勢が如何に厳しいかを考えれば、これは重要な検討事項である。

また、同社は非常に透明性を保ち、いつから安定した収益が得られるのかという市場の疑問に正面から取り組んでいる。

現実的には、2025年までは、一定の収益は得られないであろう。

透明性を確保するために付け加えさせて頂くが、私は以前のレポートで、エノビックスは2024年末から収益を上げ始めると述べていたが、その目標は現在では延期されている。

エノビックス(ENVX)の注目すべき懸念材料

エノビックスが必要とする数百万個のバッテリー・ユニットの生産に達するまで、キャッシュバーンを減速させるため、同社はカリフォルニアを拠点とするFab1施設の閉鎖を進めている。

しかし、マレーシアのFab2施設での生産開始には時間がかかる模様である。

そして、投資家は、同社にそのような時間を与えたがらない可能性がある。

エノビックスが直面しているもう一つの争点は、このチームが、果たして、バッテリー生産において、歩留まり率を90%の水準まで持っていけるかどうかが疑わしいという点である。

しかし、同社は、2025年までに製造方法を改善し、90%という高い歩留まり率に到達することに成功するだろうと主張している。

エノビックス(ENVX)に対する結論

エノビックスは、現在、収益を生み出す前段階にある。

しかし、「大規模なバッテリー生産を確保し、世界の大手OEMの需要に応える」という目標に対する同社の断固とした取り組みを考慮すると、私は、同社は魅力的な長期投資機会を提供していると考える。

同社は、一定の規模の収益を上げるにはまだ時間がかかると認識しながらも、業界最高水準のリチウム・バッテリーと比較して、容量が30%も大幅に増加すると予想される大容量リチウム・バッテリーの商業化に全力を注いでいる。

特筆すべきは、最近のRoutejade社の買収とコスト削減の成功により、経営効率と持続的成長への取り組みが明確になったことである。

同社は、約3億7,000万ドルの潤沢な現金残高により、追加資本を直ちに必要とすることなく商業化への道を歩む態勢を整えており、これは現在の金融情勢における大きな利点である。

12ヶ月以上の長い目線で、ビジネスに付き合うスタミナがある投資家にとっては、同社は非常に魅力的なエントリー・ポイントを提供していると考える。

その他のエノビックス(ENVXに関するレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、エノビックスのページにアクセスしていただければと思います。

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