やや強気マンデー・ドット・コムすべて表示マンデードットコム / MNDY / 強気:最新の2023年度第4四半期決算分析と今後の株価見通し・将来性 - 前編
コンヴェクィティ - マンデードットコム(MNDY)は、2024年2月12日に2023年度第4四半期決算を発表している。
- 今回の決算も含め、同社はトップラインとボトムラインで優れたパフォーマンスを継続している。
- このアップデートでは、読者の皆様が同社の強みをよりよく理解するために、同社とアサナ(ASAN)の比較をしている。
マンデードットコム(MNDY)の2023年度第4四半期決算の概要
2023年度第4四半期、マンデードットコム(MNDY)の売上高は2億300万ドルで、前年同期比35%増となり、ガイダンスの予測値である1億9700万ドル(31%増)を上回った。
前四半期比では7.4%の増収となっており、これは年率換算で前四半期比31%増に相当し、現在の市場環境ではSaaS銘柄の中でも高い成長率であると言える。
同四半期のNon-GAAPベースのEBITは2,100万ドルで、利益率は10.3%となり、ガイダンスの700万ドル(利益率4%)を上回った。
これは、前年第4四半期の1,430万ドル(利益率10%)と比べると顕著な改善であると言える。
これらの数字から得られる包括的なメッセージは、同社が堅調な成長を維持し、SaaS分野の同業他社と比較して優れた経営効率を示しているということである。
同社はまた、2023年第4四半期に、特に5万ドル以上と10万ドル以上の年間経常収益(ARR)を生み出す顧客セグメントにおいて、新規顧客の純増で堅実な軌道を示した。
この指標は変動しやすいが、これらの顧客セグメントにおける一貫したプラス成長は心強い指標である。
注目すべきは、マンデードットコムは23年度第4半期から10万ドル以上のARRセグメントと10人以上のユーザーを持つ顧客の実数を報告し始めたことであり、以前は完全には開示されていなかった顧客基盤に関するより深い洞察を提供している。
主なハイライトは、10万ドル以上の企業顧客数でマンデードットコムがアサナ(ASAN)をリードしていることであり、23年度第4半期のデータによれば、マンデードットコムの方がそのような顧客が253社多い着地となっている。
この比較は、両社が同じ市場で事業を展開し、同様のビジネスモデルを持っており、直近過去12ヶ月間の売上高の水準が同等であることを考えると、特に印象的である。
マンデードットコムがさまざまな作業管理プロセス、特にロー・レベルの調整作業とハイ・レベルの調整作業の両方に幅広く適用されていることが、アサナに対する優位性の重要な要因となっている。
実際に、マンデードットコムは、タスクやワークフローを含むロー・レベルのプロセスに戦略的に焦点を当てることで、特定のワークフロー業務に対する深い理解を得ることができた。
この理解は、マンデードットコムがmonday CRM、monday Dev、そして近々リリースされるmonday Serviceのような新製品を自信を持って展開する上で極めて重要である。
これとは対照的に、アサナの製品開発は、よりハイ・レベルな調整に集中しており、ワークフローに特化したソリューションへの進出は限定的であった。
マンデードットコムのプラットフォームは、その柔軟性とノー / ロー・コード機能によって際立っており、企業の顧客やパートナーを幅広く惹きつけている。
これにより、Monday Marketplaceを中心としたダイナミックなエコシステムが形成され、既存のコンサルティング会社や新規参入企業を含む数多くのパートナーが、マンデードットコムのプラットフォームを使用してカスタムアプリケーションを開発している。
このエコシステムは、プラットフォームの多用途性を証明するだけでなく、より多くの顧客を惹きつけ、既存ユーザーの拡大を促進する成長エンジンにもなっている。
そして、マンデードットコムの粗利率は約90%と、非常に高い水準を維持している。
しかし、より大きなコンピュート・リソースとストレージ・リソースを必要とするmondayDBの採用が拡大しているため、粗利率は徐々に低下することが予想されている。
このデータベースの見直しは、マンデードットコムがクライアント偏重からサーバー偏重のアーキテクチャに移行する一環であり、より大容量のデータを管理し、スケーラビリティを確保することを目的としている。
この移行には多くの利点があるが、同時に課題もある。
特に、プラットフォームの規模が拡大するにつれて、売上高に占める売上原価(COGS)の割合が上昇する可能性が指摘されている。
また、同社は最近、サービス・ティア全体の価格を調整したが、これは粗利益への潜在的なプレッシャーに対抗するための戦略的な動きである。
(出典:2023年12月5日時点の同社価格ページ)
(出典:2024年1月31日時点の同社価格ページ)
これらの調整によって売上が向上し、来年度も増収が見込まれる。
この価格戦略は、mondayDBの差別化されたティアサービスと相まって、財務の健全性を維持し、成長軌道をサポートするための同社の積極的なアプローチを示している。
運営面では、同社のS&M費用(営業及びマーケティングに関する費用)の効率性は依然として強調されており、同社は一貫した効果的なGTM戦略(市場進出戦略)を維持している。
この効率性にもかかわらず、S&M費用をさらに最適化できる可能性があるとの認識もある。
同社の将来見通しに関する記述によれば、特に製品群が拡大し、mondayDBが進化し続けるにつれて、研究開発(R&D)支出の増加の必要性と販売およびマーケティング投資のバランスをとることに重点を置くことが示唆されている。
結論として、マンデードットコムの2023年第4四半期の業績とその戦略的イニシアチブは、堅調に成長しているだけでなく、拡大する顧客ベースと進化する市場環境の需要に適応していることを示唆している。
製品イノベーション、市場浸透、経営効率に注力する同社は、競争力を維持し、ステークホルダーのために長期的な価値創造を推進する態勢を整えている。
※続きは「マンデードットコム / MNDY / 強気:最新の2023年度第4四半期決算分析と今後の株価見通し・将来性 - 後編」をご覧ください。