03/16/2025

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【サイバーセキュリティ】ルーブリック(RBRK)とは?株価予想は110ドル?今後の株価見通しと将来性に迫る!

a computer with a keyboard and mouseマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • 本稿では、注目の米国サイバーセキュリティ銘柄である「ルーブリック(RBRK)とは?」という基礎的な内容から、2025年3月13日に発表された最新の2025年第4四半期決算分析を通じて、同社の株価予想、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
  • 同社は2025年度第4四半期決算で強い成長を示し、前年比約45%の売上成長が見込まれています。
  • 同社は市場予想を上回る業績を達成しながら事業拡大を優先しており、高いバリュエーションながら投資家の注目を集めています。
  • サイバーセキュリティ市場で統合ソリューションを提供する同社は成長を続けており、2026年初頭の目標株価として110ドルを設定しています。

ルーブリック(RBRK)の最新の2025年度第4四半期決算発表に関して

ルーブリックRBRK)は、3月13日に最新の2025年度第4四半期決算を発表していますが、今期の決算シーズンにおいて、私が見てきた中でも最も優れた決算の一つを発表しました。私は数多くの企業をカバーしていますが、その中でも際立っているように見えます。

この企業は最近IPOを実施したばかりのため、まだ広く認知されているわけではありません。しかし、間もなく多くの投資家に知られる存在になると見ています。

今後12か月間で前年比約45%の成長が見込まれており、年間経常収益は15億ドルに達すると予想されています。

私はこれまでにも、無名の企業が機関投資家に支持されるようになる過程を何度も見てきました。そして、同社は、その条件をすべて満たしており、今後さらに成長する可能性が高いと考えています。

現在の市場環境が厳しいことは承知していますが、この企業は例外的に優れているように見えます。

そのため、私は2026年初頭までの目標株価として、1株あたり110ドルという水準を改めて支持します。

ルーブリック(RBRK)を取り巻く重要な背景

私は長年の投資経験の中で、多くの市場サイクルを見てきました。そして、通常、市場の方向性は上か下かの50/50ですが、今の状況は異なるように見えます。実際に、現在から6か月後、つまり3月中旬には、現在の水準よりも高くなっている確率が80%から85%と見ています。

これは軽々しく言っているわけではありません。私は「ヒーロー投資」を実現しようとするつもりはありません。なぜなら、ヒーローを目指す投資家は最終的に失敗することが多いからです。過度にリスクを取ることで市場に振り回され、身動きが取れなくなるケースを何度も見てきました。

ルーブリック(RBRK)とは?

ルーブリックRBRK)は、企業がサイバー脅威からデータを保護し、万が一の際には迅速に復旧できるよう支援する企業です。

センチネルワン(S)とは異なり、セキュリティガードとバックアップシステムを一体化したソリューションを提供している点が特徴です。

センチネルワンも私のポートフォリオ銘柄の一部ですので、関心がございましたら下記のレポートをご覧ください。

企業がクラウドにより多くのデータを保存する一方で、ハッカーの手口も高度化しているため、強固なサイバー・レジリエンス戦略は不可欠です。しかし、ルーブリックのプラットフォームを導入すれば、データのセキュリティを確保するだけでなく、ランサムウェアやその他のサイバー攻撃を受けた際にも迅速に復旧できます。複数のツールを使い分ける必要がなく、バックアップ、復旧、コンプライアンス対応までを網羅した統合ソリューションを提供することで、企業の負担を軽減し、業務の効率化にも貢献します。

特に、企業がクラウドやAI駆動型モデルへとシフトする中で、同社のサイバー・レジリエンスへの取り組みは成果を上げています。企業はもはや脆弱なセキュリティ対策を許容できない状況にあり、同社はその必須ソリューションとしての地位を確立しつつあります。

このような背景を踏まえ、次に同社のファンダメンタルズについて考察します。

ルーブリック(RBRK)の売上高:今後12か月で前年比45%の成長が見込まれる

ルーブリックの売上高成長率(%)

(出所:筆者作成)

ルーブリックRBRK)は非常に力強い成長を見込んでいます。この成長率は、私を含め市場の予想を大きく上回るものです。以前執筆した下記の同社に関する分析レポートでも指摘した通り、ここ数か月間でこれほど強気なガイダンスを発表した企業は初めてです。

「これらを踏まえると、2026年度には同社が前年比+30%成長を達成する可能性が十分にあると考えています。」

さらに、同社は最近IPOを実施したばかりであり、四半期ごとの業績の長期的な履歴はありません。しかし、これまでの決算を見ると、一貫して市場予想を上回る成長を達成しています。

(出所:Seeking Alpha)

私の経験則では、急成長企業は一般的にアナリスト予想を約4%上回るケースが多いと考えています。そして、場合によっては3%、好調な四半期には5%上回ることもあります。一方で、同社はこれまで比較的安定して4%程度の上振れを続けており、これは同社の事業運営が非常に優れたものであることを示しています。

ルーブリック(RBRK)のバリュエーション:予想フリーキャッシュフローの100倍

ルーブリックRBRK)は約3億8500万ドルの純現金を保有しています。これは時価総額の約3%に相当しますが、決して潤沢な資金とは言えません。そのため、今回は「純現金が時価総額の5%以上」という自分の基準を緩和しました。

次に、以前の分析で述べた内容を振り返ります。

「これにより、2026年度には約3,000万ドルのフリーキャッシュフローを生み出す道筋が見えてきます。」

「もちろん、この水準では予想フリーキャッシュフローに対する倍率が+500倍という非常に高い数値になるのは事実です。」

「しかし、同社はフリーキャッシュフローがようやくプラスに転じたばかりの成長途上の企業です。」

「現時点では、成熟企業のようにキャッシュ利益率の最大化を目指す段階には達しておらず、今は事業拡大に注力するフェーズにあることを理解する必要があります。」

私は2026年度のどこかの時点で、3000万ドルのフリーキャッシュフローを達成する可能性が高いと考えていました。私は常に保守的な見積もりを心がけており、もし企業が予想を大きく下回る場合には、どれだけ気に入っている銘柄でも手放します。

(出所:ルーブリックの2025年度第4四半期決算資料)

この点を踏まえて、2025年度第4四半期のフリーキャッシュフローマージンに注目すると、同社は29%のフリーキャッシュフローマージンを達成しました。

しかし、これほど急成長している企業が、この水準のフリーキャッシュフローマージンを維持できるとは考えにくいです。そこで、仮にこの数値を「平常化」して年間のフリーキャッシュフローマージンを10%とすると、2026年度のフリーキャッシュフローは約1億2000万ドルにとどまる見込みです。

これに基づけば、同社の現z愛の株価は予想フリーキャッシュフローの100倍で取引されており、前回の四半期での500倍という予想よりも割高感は軽減されました。

もちろん、予想フリーキャッシュフローの100倍というバリュエーションは割安とは言えません。その点は十分理解しています。しかし、以前も述べたように、同社は現時点でフリーキャッシュフローの最大化を目指しているわけではありません。事業の急成長を維持しながら、経済的に自立可能なビジネスモデルを確立することが主な目的なのです。

ルーブリック(RBRK)を取り巻くリスク要因

ルーブリックRBRK)に関して私が最も懸念しているのは、契約サイクルが短縮されている点です。この点について説明します。

一般的に、契約期間が長い企業は、成長スピードは緩やかですが、長期的に見て予測可能性が高くなります。一方で、契約期間が月単位に短縮されると、短期的には収益を大きく伸ばせますが、将来的に契約の空白が生じる可能性があります。顧客が契約を更新せずに離脱するリスクが高まるためです。

景気が良いときには、予想以上の収益と利益の増加が期待できますが、逆に市場環境が悪化すると、大きな落とし穴となる可能性があります。

この懸念を裏付けるように、決算説明会では次のような発言がありました。

「現在も契約の大半は複数年契約であり、前払いによる複数年の回収が基本です。しかし、ここ数年で請求期間の短縮が進んでおり、年率で1桁台後半の圧縮が続いています。我々は今後もこの傾向が継続すると見込んでいます。」


もちろん、これは四半期ごとに変動する要素ですが、ガイダンスを示す際にはさらなる圧縮を前提にしています。

現時点では、年間経常収益(ARR)のうち約7〜8%に影響を及ぼしている程度ですが、今後も注意深く観察していく必要があります。

加えて、サイバーセキュリティ市場は競争が非常に激しく、同社が市場シェアを拡大する間も、クラウドストライク(CRWD)が手をこまねいているとは考えにくいです。また、パロアルトネットワークス(PANW)のような老舗企業や、多くのスタートアップも存在しており、競争環境はさらに厳しくなる可能性があります。

ルーブリック(RBRK)に対する結論

ルーブリックRBRK)は、サイバーセキュリティ分野において際立った存在です。

同社は前年比45%の成長を見込んでおり、優れた事業運営を実現し、一貫して市場予想を上回る収益を達成しています。

予想フリーキャッシュフローマルチプルが100倍という点は割高に見えるかもしれませんが、同社は現時点でフリーキャッシュフローの最大化を目指しているわけではありません。現在のフェーズでは、経済的持続可能性を証明しながら、急速な事業拡大を進めることが最優先です。

サイバー・レジリエンスは企業にとって不可欠な要素となっており、同社はその分野の主要なソリューションとしての地位を確立しつつあります。強固な財務基盤、目覚ましい成長、そして明確な拡大戦略を考慮すると、同社には大きな成長余地があると考えます。

以上を踏まえ、私は2026年初頭までに、1株あたり110ドルという目標株価を改めて支持しています。


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