やや強気インベスコ S&P 500 等ウェイト ETFすべて表示【最新】米国株の今後の見通し / RSP / 強気:ソフトランディングは目前
ローレンス・ フラー- 米国株式市場はソフトランディングへの期待とFRBの適切な政策運営により最高値を更新し、経済データはこの見通しを支持している。
- これは、米国株式市場が、経済の軟着陸(ソフトランディング)が目前に迫っていることを見越しているように見える。
景気はソフトランディングに向かうとの期待から、株価は最高値を更新した。
FRBは、インフレ率が目標の2%に近づく前に短期金利の引き下げを開始するため、適切な舵取りをする準備が整っているようだ。
昨日のニュースの流れには、この主張を裏付けるようないくつかの経済指標があった。
過去2年間、より悲観的だった人々は、コンファレンス・ボードの景気先行指数(LEI)を、差し迫った景気後退の指標として繰り返し指摘した。
過去にも同じような景気後退があったため、歴史は彼らの味方だった。
しかし、この結論は、以前は信頼できたこの指標に影響を及ぼしていた、パンデミック後の景気サイクルの異常を無視していた。
昨日、LEIは2年ぶりに上昇し、経済が成長を続け、景気後退を回避することを示唆する驚くべき好転を見せた。
この景気回復力は、S&Pグローバルが3月に発表した製造業とサービス業の中間月次調査にも反映されている。
ほぼ2年にわたる景気低迷の後、製造業の回復が、より支配的なサービス部門に見られるであろう必然的な景気減速を和らげるのに一役買うだろうと私は予想してきた。
そして、それが現実に起こっているようだ。
3月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.5と21ヵ月ぶりの高水準に上昇し、生産は過去2年間で最も速いペースで増加した。
新規受注と雇用も同様に好調だった。
サービス部門は引き続き拡大基調にあるが、51.7への低下は3ヵ月ぶりの低水準であり、明らかに軟化している。
金利の上昇と貯蓄の枯渇が、持続不可能だった個人消費の伸び率に重くのしかかっているため、これは予想されるべきことである。
とはいえ、まだ緩やかな成長が続いており、景気拡大が続くためにはこれを維持する必要がある。
S&Pグローバルのチーフ・エコノミスト、クリス・ウィリアムソンは、サービス・セクターが減速している一方で、「サービス・プロバイダーは先行きに対して楽観的な見方を強めており、3月の信頼感は22ヵ月ぶりの高水準に達し、3月に見られた広範な景気拡大が夏まで続くことを示唆している」と述べた。
注意点としては、この景気回復力が新たなコスト上昇圧力につながっていることだ。
1月と2月の消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったのはそのためだろう。
しかし、私はそれが続くとは思っていない。
というのも、支出の伸び率が鈍化すれば、物価上昇圧力は弱まるはずだからだ。
また、他のセクターに遅れをとっている住宅セクターからも意外な朗報が飛び込んできた。
2月の中古住宅販売件数は9.5%増の年率438万件だった。
これはコンセンサス予想の395万戸を吹き飛ばし、1月の好調な伸びを受け、ここ1年で最大の伸びとなった。
住宅セクターの変化率はついにマイナスからプラスに転じたようだ。
そして、サービス業が低迷する中、これ以上良いタイミングはないだろう。
最後に、週間失業保険申請件数は2,000件減の210,00件となり、4週間移動平均の211,250件とほぼ同水準となった。
このデータは、経済が引き続き新規就労者を吸収し、労働市場が需要と供給の間で比較的バランスが取れていることを示唆している。
住宅と製造業の回復は、サービス業が減速し始め、経済全体がパンデミック前の各セクターの寄与度水準に近づくという、これ以上ないタイミングで起こっている。
これこそ、経済がソフトに着地するために必要なことなのだ。
市場はそれを知っているからこそ、史上最高値を更新し続けながら、幅が拡大(上昇する銘柄数が拡大)しているのである。