主要市場の平均株価が2日ほど下落したことで、バブル崩壊を懸念するベア(弱気派)がいらだちを募らせる一方、FRBは今年一度も利下げを実施しないだろうとの見方もある。
このような党派的な人たちは、市場も経済も自分たちの考え方と一致しないことに苛立っているだけなのだろう。
私はトレンドは依然として強気派の味方であると見ているが、ソフトランディングのシナリオに疑問を投げかけるような高頻度の経済データが出ないとも限らない。
昨日のADP雇用統計によると、先月の雇用者数は18万5,000人で、予想の15万人を上回り、昨年7月以来最大となった。
また、転職者の給与が増加したことも驚きであり、これはFRBにとっては、経済のインフレ圧力を判断する上で重要な指標である。
しかし、この内容は、労働市場の軟化という基本的なトレンドをほとんど崩さない単なる1ヶ月のデータであると見ている。
とは言うものの、それでも、FRBが今後数ヶ月のうちに短期金利を引き下げられるかどうかについては、疑問の余地があるのも事実である。

昨日の経済指標発表でより重要なニュースはISMの非製造業PMIで、サービス部門の継続的な減速を反映したものだった。
50%レベルが成長と縮小の境界線である同指数は、2月の52.6%から3月は51.4%に低下している。
サブコンポーネントについては、新規受注と受注残が減少し、雇用はADP報告の好調さに反して、引き続き重要な水準である50%を下回った。
ISM報告の最も重要な点は、支払価格が4年ぶりの低水準に落ち込んだことである。
多くの識者がディスインフレ傾向の持続可能性に疑問を呈しているのは、サービス部門の価格インフレである。
しかし、今回の報告は、サービス業者の投入コストの上昇が引き続き減速していることから、まさに軌道に乗っていることを示唆している。
そして、個人消費が労働市場をリードしていることを忘れてはならない。
雇用の増減率は、個人消費の増減率の直接的な結果であり、その逆ではない。
従って、私は毎月発表される雇用統計よりも、ISMやS&Pグローバルが発表するPMIサービス指数の方を重要視している。
昨日発表された経済指標は、1つは予想より強かったが、もう1つは予想より弱かった。
これはソフトランディングの典型的な例である。
ソフトランディングのためには、経済成長率を低下させ
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