アルファベット(GOOG)とテスラ(TSLA)2024年2Q決算分析と今後の株価見通し&新規上場イーサリアムETFの分析

- アルファベット(GOOG/GOOGL)とテスラ(TSLA)は最新の決算発表で予想を上回ったが、どちらも株価は時間外取引で下落しました。
- アルファベットのYouTube広告とGoogle検索セグメントは二桁成長を維持していますが、株価は2%以上下落しました。
- テスラも決算後、株価は7%以上下落し、エネルギー貯蔵事業は好調ですが、主力事業は低迷しています。
概要
決算シーズンが本格化していますが、これまでのところ市場の投資家は決算の内容に満足していない様に見えます。
足元、アルファベット(GOOG/GOOGL)とテスラ(TSLA)は決算を発表し、どちらも時間外(アフターマーケット)で下落しました。
テクノロジー株は引き続き低迷していますが、足元で上昇している小型株には今後もチャンスがあるのでしょうか?
本稿では、私がモニターしている主要指数と株式、さらに、私のポートフォリオの最新のアップデートをお届けします。
マーケット・サマリー
過去3か月間でテクノロジー(Technology)株は依然として最高のパフォーマーですが、先週と先月は大きく下落しています。
最近の決算発表も、足元の市場の状況の改善には全く寄与していないようにみえます。それでは、簡単に主要決算を振り返って見てみましょう。
アルファベット(GOOG/GOOGL)最新の2024年度第2四半期決算に関して
アルファベット(GOOG/GOOGL)は実際に収益と売上高で予想を上回りましたが、それでも株価は時間外で2%以上下落しました。
アルファベットはYouTube広告とGoogle検索のセグメントで、前年同期比で二桁の成長を維持しています。
また、以前から私のレポートを読んで下さっている読者の皆様は、私がアルファベットを高く評価していることはご存じのことと思います。
※私のアルファベットに関する直近のレポートはこちら
「アルファベット・グーグル / GOOGL / 強気:ビル・アックマンのインタビューと今後の株価見通し(Alphabet)」
テスラ(TSLA)最新の2024年度第2四半期決算に関して
私はテスラ(TSLA)に注目しており、重要なサポートレベルへの下落局面では買い増すことも検討しています。
私は、下記のレポートにおいて、同社を取り巻く環境の変化を指摘しましたが、その後株価は大きく上昇しました。しかし、決算後に7%以上下落し、一部の利益を手放す格好となっています。
※私のテスラに関する直近のレポートはこちら
「テスラ / TSLA:注目のEV関連銘柄の最新の2024年第1四半期決算分析と今後の株価見通し・将来性(Tesla)」
※Profit Margin:利益率
※Total GAAP gross margin rate:GAAPベースの売上総利益率(GAAPベースの売上総利益を売上高で割ったもの)
※Total GAAP operating margin rate:GAAPベースの営業利益率(GAAPベースの営業利益を売上高で割ったもの)
※Adjusted EBITDA margin:調整後EBITDAマージン(調整後EBITDAを売上高で割ったもの)
テスラの主力事業はグラフや上記の表から見てわかるように、低迷している一方で、エネルギー貯蔵に関しては非常に好調です。
また、イーロン・マスク氏は引き続き投資家の前でAIの魅力を示しており、これらのAIプロジェクトには次のようなものがあります。
・Optimus
・DoJoスーパーコンピュータ
・FSD(完全自動運転)
しかし、マスク氏にありがちなことですが、約束が過剰で実現が不十分という声も聞こえており、例えば、テスラのロボタクシーイベントは10月10日に延期されました。
総じて、テクノロジー企業の決算は良いスタートを切っているようには見えません。各社の今後の見通しを確認するために、下記では各社のチャートを見てみましょう。
アルファベット(GOOG/GOOGL)のテクニカル分析
GOOGLは50EMA(指数平滑移動平均線)で反発しましたが、再びこれらのレベルをテストする可能性が高いです。RSI(相対力指数)は中立的ですが、MACD(移動平均収束拡散手法)は上昇の兆しを見せ始めています。もしテクノロジー株の売りが激化するなら、下のボックスが目標の買いゾーンとなります。
テスラ(TSLA)のテクニカル分析
61.8%のフィボナッチ・リトレースメントである$300を上回っている限り、私は強気の姿勢を維持します。私は依然として上昇トレンドにあると考えています。
イーサリアムETF(ETH ETF)の承認に関して
イーサリアムETFが承認されたころから、各ETFの手数料を調べた結果、下記のグラフの通り、グレースケール・ミニ・トラスト(Grayscale Mini Trust)のETFが最良の選択肢であるように見えます。
しかし、イーサリアムETFは市場に対して期待外れの影響を与える可能性があります。なぜなら、これらはステーキング報酬を提供しないため、その魅力が限定されるかもしれないからです。
ポートフォリオ・アップデート
ポートフォリオ運用を開始以来、25%の上昇となっています。
新規買い注文
マラソン・デジタル・ホールディングス(MARA)に$20.2で買い注文を追加します。
その理由としましては、まず第一に、仮想通貨マイナーが底を打っている証拠があるからです。
※仮想通貨マイナー:取引の検証と新しいコインの生成を行う個人や団体で、膨大な計算力を使ってブロックチェーンにブロックを追加します。これにより、ネットワークのセキュリティと取引の信頼性が確保されます。
BTC(BTCUSD)のハッシュリボンの反転が見られ、これはマイナーが転機を迎えているだけでなく、通常ビットコインの強気の動きを予兆するものです。
既にクリーンスパーク(CLSK)を保有していますが、最近好調なマラソン・デジタル・ホールディングスに分散投資したいと考えています。
マラソン・デジタル・ホールディングスは新高値を突破し、現在サポートゾーンを再テストしています。$20の価格帯で大量の取引量があります。
最終的に$40以上に上昇することを期待しています。
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)はストップロスに近づいています。もしストップロスが発動した場合、200EMA(指数平滑移動平均線)で再度買い直すことを検討するかもしれません。次の決算までおそらく調整が続くと見ています。
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また、私のその他のテクノロジー関連銘柄のレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、私のプロフィールページにアクセスしていただければと思います。
さらに、その他のアルファベット(GOOG/GOOGL)に関するレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、アルファベットのページにアクセスしていただければと思います。
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