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11 - 05 - 2024

ウルトラ・クリーン・ホールディングス(UCTT)今後の株価見通しとは?最新の2024年第3四半期決算は堅調も株価は下落!

ダグラス・ オローリンダグラス・ オローリン
  • 本稿では、注目の米国半導体銘柄であるウルトラ・クリーン・ホールディングス(UCTT)の10月28日に発表された最新の2024年第3四半期決算の分析を通じて、同社の今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
  • 最新の2024年第3四半期決算は、調整後EPSが0.35ドルとなり、ガイダンスおよび市場予想を上回りました。
  • 第4四半期のガイダンスでは、売上高とEPSの増加が予測されていますが、発表後も株価は下落しています。
  • 同社は2025年のWFE需要が2024年比で10〜14%増加すると予測しており、中国向け直接売上も堅調に推移しています。

ウルトラ・クリーン・ホールディングス(UCTT)の最新の2024年度第3四半期決算発表に関して

ウルトラ・クリーン・ホールディングス(UCTT)は10月28日に最新の2024年第3四半期決算を発表しています。

第3四半期の調整後EPSは0.35ドルとなり、同社のガイダンス(0.22ドル〜0.42ドル)およびFactSet予想(0.33ドル)を上回りました。

2024年度第3四半期決算

・EPS(特別項目除く):0.35ドル(同社ガイダンス:0.22ドル〜0.42ドル / FactSet予想:0.33ドル)

・売上高:5億4,040万ドル(同社ガイダンス:4億9,000万〜5億4,000万ドル / FactSet予想:5億1,590万ドル)

2024年度第4四半期ガイダンス

・EPS(特別項目除く):0.34ドル〜0.54ドル(FactSet予想:0.44ドル)

・売上高:5億3,500万ドル〜5億8,500万ドル(FactSet予想:5億3,100万ドル)

ウルトラ・クリーン・ホールディングスは強気な姿勢を示しているものの、堅調な業績発表にもかかわらず株価は下落しています。

同社は、2025年のWFE(半導体製造装置)の需要が2024年比で10〜14%増加すると見込んでおり、市場のコンセンサスとはやや異なる見解を示しています。

中国の景況感を背景に、一部ではWFEの伸びが中程度の一桁台(MSD)にとどまるとの見方もあります。

下記は決算説明会での遣り取りの一部です。

(原文)Yes. I think we've been looking at -- and we continue to update that, Christian. So we continue to look at like 14% -- 10% to 14%. And it all depends, obviously, on how the year ends in '24, right? So the baseline changes a little bit. But we are still very positive that the WFE is going to increase. Whether it's up 10% or 12% or 14%, very difficult to say. We will do better than that in the next year. But I think it's -- I think we need to see how '24 ends before we could come out with like a really good estimate for '25. But we definitely believe '25 will be up, and we believe we will be up more than that.

(日本語訳)そうですね。クリスチャン、これまで検討してきた通り、引き続き見直しを進めています。現時点では10%から14%の成長を見込んでいますが、もちろん2024年の締めくくり次第で基準も少し変わってきます。それでも、WFE(半導体製造装置)の需要が増加するという見通しに変わりはありません。10%か、12%か、14%か、正確な数字を出すのは難しいですが、来年はさらに良い結果が期待できると思います。ただ、2025年の具体的な見通しを示すには、まず2024年の結果を確認する必要があります。それでも、2025年には確実に成長し、当社は市場平均を上回る成長を遂げると信じています。

中国のOEMは、事業においてますます重要な役割を担うようになっています。

今後、中国に関する議論は「アメリカの半導体製造装置を購入する」から「アメリカの技術を模倣する」方向へとシフトしていくでしょう。

(原文)I think we did about 50-something million, 52 -- $55 million this quarter from China direct, right?

(日本語訳)今期の中国向け直接売上は、おそらく5,200万〜5,500万ドルほどだったと思います。

(原文)But I think when you look at that way, I think you're seeing the fact that we're continuing to see some significant strength from our direct sales to Chinese equipment makers.

(日本語訳)このことからも、中国の装置メーカーへの直接販売が引き続き非常に堅調であることが伺えます。

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📍半導体&テクノロジー担当

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