FRBが利下げをすると、その影響が米国株式市場にどう出るかについて、必ず多くの憶測が飛び交います。
基本的には、利下げは株式にプラスだとされています。なぜなら、借入コストが下がり、投資が促進されるうえ、割引率が低下して株式の評価額が上がるためです。
他の要因がなければ、利下げは株式市場や経済にとって良いことです。
しかし、このチャートは違う視点を示しています…。

(出所:ISABELNET)
過去3回の利下げサイクルを見ると、その後に弱気相場と景気後退が続いています。
ただし、上記のチャートが示唆するように、最初の利下げで必ずしも売るべきというわけではありません。過去3回の利下げでは、FRBが経済の弱さに対応して利下げを行っており、場合によっては弱気相場の開始後に利下げが行われていました。
さらに長期的なデータを見てみると、利下げ後の年は通常の年よりも市場が好調な傾向があります。

(出所:LPL Research)
1998年は市場が非常に好調だった年の一例です。実際、最初の利下げ後の6ヶ月間でS&P 500は22.6%も上昇しました。
もちろん、その後、ドットコムバブルの崩壊で市場は急落しましたが…。
1995年のケースは、現在の状況に非常に似ています。当時、FRBは7回の利上げを行いましたが、これは2022年3月から2023年7月までの11回の利上げと比較できます。
1995年は、FRBがインフレを抑えつつ経済を崩壊させなかった「ソフトランディング」を実現したとされる例の一つです。
8月のインフレデータによると、前年同月比のコアPCEインフレ率は2.7%で、依然として高めではありますが、2022年のピーク時の半分まで低下しています。

(出所:Federal Reserve and Bureau of Economic Analysis)
数か月にわたるインフレの落ち着きを考えると、FRBは2%の目標に向けた進展に自信を持ちつつあります。
一方で、労働市場は予想以上に急速に悪化しています。7月のFOMC会合以降、雇用データは低調で、雇用増加ペースが著しく鈍化しています。
8月までの3か月間の平均雇用増加数は11.6万人で、6月の17.7万人から大幅に減少し
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