公益事業(ユーティリティー)会社は、電気、天然ガス、水道を供給し、営業地域内のほぼ全ての家庭や企業にサービスを提供している。
こうした規制の厳しい企業は、株式市場で最も規模が大きく、最も安定した株式投資の一つである。
公益事業は、市場の需要に対して非弾力的である。
なぜなら、弱気相場や景気後退時に人々が電気をつけない、あるいは、暖房をつけないということはないからである。
北米で規制されている公益企業は、インフレに対抗し、収益性を維持するために、顧客への価格を引き上げることができる。
また、電力会社は送電網や事業を拡大するために資本集約的なプロジェクトを進めると同時に、消費者に対する請求を通じてそれらの費用を回収するために、規制当局と「料金ベースアップ」と呼ばれるものに取り組んでいる。
この記事では、「規制された公益事業」という言葉を耳にし続けるだろう。
多くの場合、規制対象の電力会社は、サービスエリア内で独占的または寡占的な立場で事業を行っている。
この限定された競争は、非常に大きな競争上の優位性をもたらし、収益源、投資、全体的な収益性を守っている。
たしかに、公益事業会社は通常、他業界に比べて負債が多いため、この金利上昇環境では株価が低迷している。
しかし、今回取り上げる2社は、高金利環境に対抗し屈せず、株主への配当を継続するための強固な事業運営とキャッシュフロー創出を行っている。
公益事業に投資する場合、通常、配当による安定したキャッシュフロー、安定した収益性、長期にわたる株価上昇が期待できる。
これが、公益事業が一般的に「ボンドプロキシー(債券代替)」と呼ばれる理由である。
私は、今回、不況に強い事業から得られる利益を享受するために、北米の優れた公益企業を2社特定した。
注:この記事で取り上げた2社は、主市場として、トロント証券取引所へ上場している。そのため、記事中の財務上の数値はすべてカナダドル建てである。
エンブリッジ(ENB)は、多国籍パイプライン・エネルギー企業で、時価総額ではカナダ第3位である。
同社は、北米全域で28,661kmの原油・液体輸送システムと、118,763kmの天然ガス輸送システムを運営している。
エンブリッジの中流部門は、北米で生産される原油の約30%、米国で消費される天然ガスの約20%の安全な貯蔵と輸送を担っている。
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