上昇トレンドのピーク時には、全てのニュースが良いニュースとなる。
投資家は良いニュースを貪り読み、悪いニュースは無視する。
つい3カ月前もそうだった。
一方で、調整局面では、センチメントが悪化し、コンセンサスは全てが悪化すると信じているため、全てのニュースは悪いニュースとして解釈される。
今日もそのような状況であり、短期的には痛みを伴うであろう。
これは、弱気相場の時にも感じられることであり、だからこそ、今でもベア(弱気な投資家)達は、前回の弱気相場は終わっていなかったと信じているのである。
しかし、もしそうだとすれば、この1年間は、1938年の3月から11月中旬までの7ヵ月間続いた弱気相場を上回る、史上最長の弱気相場ラリーとなったことになる。
歴史からの示唆によれば、ベアマーケットは6月に終了したと考えられ、S&P 500指数は4,293ポイントで終値をつけ、その結果、10月12日のベアマーケットの最低値から20%の利益を上げたことになる。
その後さらに6.8%上昇し、7月末には4,588の直近ピークをつけた。
そして、足元の下落は、直近のピークから10%下落したことになる。
ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、この6.8%の上昇率は、弱気相場から脱却する際に、S&P500種株価指数が1~3ヶ月で記録した平均値や中央値よりも高い。
しかし、多くの人々は、この強気相場は終わったと言っている。

私としては、強気相場か弱気相場かという議論は、意味論にすぎないと考えている。
しかし、投資家心理の観点からは重要なポイントである。
最終的にはファンダメンタルズが勝つべきだが、弱気相場は終わっておらず、昨年10月のS&P500種株価指数の安値を更新する可能性が非常に高いというコンセンサスを、弱気派が市場を納得させることができれば、その可能性は高まる。
一方、強気派が、コンセンサスにより説得力のある論拠を提供し、押し目が買われ、弱気相場による更なる下落が回避されれば、強気相場が継続する可能性が高まる。
ブルとベアは今、コンセンサスを求めて、それぞれのストーリーで綱引きをしているのである。
今日、足元の金利上昇が、主要市場指数を今年最高値まで上昇させた最大手テクノロジー企業のバリュエーションに重くのしかかっているため、弱気派が優勢になっているように感じられる。
加えて、中東の地政学リスクの高まり
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