先週のFRB会合後、投資家のコンセンサスは、ようやくFRBの利上げサイクルが終わったことを認識し始めた。
インフレ率は冷え込み続け、金融引き締めを受け、経済データは軟化を続けている。
同時に、イールドカーブ全体における金利の急上昇は反転し始めている。
そして、バリュエーションは、僅か3ヶ月前より遥かに魅力的な水準となり、経済のソフトランディングがはっきりと見えてきている。
その為、投資家は主要市場の平均株価を買い戻し、その結果、この1年以上で最高のパフォーマンスを記録した週となった。
先週の上昇は印象的だったが、その前の2週間の反落を反転させたに過ぎない。
先週の急騰の後、長期移動平均線を試すような株価の戻しがあっても驚かないが、それは新たな上昇に向けた舞台を、再度、作り出すこととなるだろう。

長期金利の急上昇を促し、株式市場の調整に拍車をかけたのは、8月と9月の労働市場の力強さだった。
私はこの時、雇用統計の下方修正を予想し、その強さに疑問を呈した。
10月の雇用者数は、予想を大幅に下回る15万人に加え、8月と9月の分は合わせて、10万1000人分下方修正された。
そして、労働時間は0.3%減少し、労働市場の軟化を反映している。
但し、雇用増加率は鈍化しているが、労働力人口の自然増を吸収するために必要な約10万人を大きく上回っている。
一方、労働参加率は引き続き上昇傾向にある。

この2つの動きにより賃金上昇圧力が緩和され、賃金上昇率は1年前の4.9%から現在は4.1%に低下しているが、インフレ率を上回っている。
実質賃金上昇率の回復は、2024年の景気拡大を維持すると見ており、ちょうど企業収益が年率ベースで再び増加に転じる時期でもある。
FactSetによると、S&P500の第3四半期の利益成長率は3.7%であり、既に構成銘柄の81%が報告している。
結果、これは、9月30日に予想された0.3%の減少から上昇する格好となった。
S&P500の11セクター中、8セクターが増益を報告している。
更に、利益率は、第2四半期の11.6%から12.1%に上昇した。

バリュエーションは、S&P500種指数が、12か月先予想EPSの17.8倍で取引されるなど、遥かに合理的になっている。
しかし、最も割高な指数上位10社を除外すると、PERが16倍程度に近づくのも事実である。

10月末に底を見たと仮定すると、
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