FRBのタカ派がハト派に転じ始めた今、市場における強気派が喜ぶ新たな理由ができた。
一般的には、今週予定されている数人のFRB高官のうち、少なくとも1人は、インフレを抑制するためには更なる金融引き締めが必要であることを示唆し、株高に冷や水を浴びせるだろうと思われていた。
しかし、それどころか、今年最も熱烈なタカ派の一人が心変わりしたのである。
クリストファー・ウォラー理事は、「政策が現在、景気を減速させ、インフレ率を2%に戻すのに十分な位置にあるとますます確信している」と述べている。
この発言は投資家にとってハト派的な方向へシフトしたも同然で、そのため2年物国債利回りは発言中に14ベーシスポイントも急落した。
そして、2年物国債利回りは、5%の高値から足元の4.65%まで下がり続けている。
2年物国債は、約1年後のFRB ファンド金利の動向を示す最良の指標と見なされている。
390億ドルの7年物国債入札は需要が乏しかったにもかかわらず、利回り水準が軒並み低下し、10年物国債の利回りは4.26%まで低下した。
そして、利回りの低下は、足元の市場において、株価を支える要因となっていると見ている。

投資家たちは、FRBファンド先物に基づく最初の利下げ予想を5月に引き上げており、これは現在、私の見通しと一致している。
また、6月の会合での2回目の利下げも予想されている。
これはほんの2、3ヶ月前と比べると大きな変化だが、今年前半にはほとんど見られなかったディスインフレのトレンドが、2023年後半には、2%のインフレ率が目前に迫っているというコンセンサスの高まりを確信させている。
そうなれば、FRBは、今日の制限的な金融政策から、より中立的な金融政策に移行できると考えている。
そして、FRB関係者によれば、中立的なインフレ率は約3%だという。
私は、5月(またはそれ以前)から12月までの各会合で利下げが行われることで、来年末までにこの水準の短期金利に到達すると考えている。

1年前、景気後退と弱気相場の継続を予測していたベア(弱気派)たちが、同じ過ちを繰り返している。
景気後退と弱気相場の継続を予想し続ければ、いつかは間違いなく当たるだろう。
なぜなら、将来のある時点では、再び景気後退と弱気相場がやってくるのは間違いないからである。
しかし、経済と市場のファンダメンタルズは、今のところそれらのシナリオ
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