1年前、私は、「市場では絶望的なセンチメントと景気後退への執着が蔓延し、現在進行中の景気拡大の基盤が極めて強固であるという事実が見えなくなっている」と述べた。
また、「FRBやコンセンサスが予想するよりも早く低下するインフレ率を筆頭に、今後発表される経済データの変化率は軒並み改善し続けるだろう」と主張していた。
最後に、私は「FRBが2023年第1四半期に政策スタンスを転換し、センチメントが改善する」と予想した。
しかし、実際にはそれれの点に関しては、私の予想は少し早かったというのが現状である。
なぜなら、FRBが利上げを停止したのは7月になってからであり、センチメントが回復したのは年末のラリーが定着してからだった。
とはいえ、2023年に新たな強気相場が誕生するという私の予想は的中し、全般的に目覚ましい上昇を見せた1年となった。

そして、2024年に向けての私の考えを述べたい。
まず第一に、1年前と同じように経済情勢がはっきりしていればよかったというのが本音である。
また、今後の年後半に向けての市場のリターンの追い風材料として、年初の今は、市場のセンチメントがより落ち込んだ状態であれば良かったとも思っている。
とはいえ、私は、2024年も景気拡大は続き、昨年からの強気相場はまだまだ続くと、今のところ信じている。
2023年の景気後退を執拗に予測し続けた人々、その多くが2024年も景気後退を期待しているように見える。
しかし、教訓としては、1つか2つの指標だけに注目して結論を出さないことである。
その代わりに、一生に一度のパンデミックという出来事を踏まえた現在の状況という文脈で、データ全体を見ることが重要であると見ている。
2023年の初めには、歴史的に信頼できるいくつかの指標が、景気後退の可能性が高いことを示唆していた。
そして、最も重要な点は、長期金利が短期金利を下回ることで発生するイールドカーブの反転であり、FRBが金利を上げすぎて経済成長を阻害していることを示唆していた。
しかし、イールドカーブが反転して1年半が経つが、実際に景気後退は起きていない。

1年前、あるいは1年の間に懸念されたその他の指標は、住宅市場の着実な悪化、製造業の1年にわたる縮小、コンファレンス・ボードの景気先行指数(LEI)の急速な低下であった。
いずれの面でも改善はほと
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