入札需要の低迷、米国の財政赤字に対する懸念、FRB高官による金融政策への慎重な発言などから債券利回りが上昇し、株価は2日続落した。
米ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ氏は利上げの可能性まで論じたが、私はこの点に関しては懐疑的であり、まるで彼がニュースの見出しを飾るのを楽しんでいるかのようにも見える。
その結果、今週10年債利回りは4.45%から4.62%に上昇し、2年債利回りは5%に近づいている。
債券利回りが上昇すると、すぐに起こる反応は株式市場の下落である。
短期的にはFRBが利上げを長期化させることを示唆し、長期的には長期資産、つまり成長株のバリュエーションを重くする可能性もあるわけだが、こうした利回りの上昇には別の解釈もある。

私は、2023年10月の高値である5%を超えない限り、長期債利回りの上昇をマイナスとは考えていない。
なぜなら、この上昇は経済の回復力(レジリエンス)と景気拡大の継続を示していると考えるからである。
ただし、成長率は明らかに鈍化しているため、私はここでは景気の強さとは言っていない。
2020年に10年物金利が1%未満で底を打って以来、株式市場がこれほどまでにアウトパフォームしているのは、この景気拡大の回復力(レジリエンス)によるものである。
経済が成長を続け、企業の利益成長を促進するのであれば、長期金利が大きな逆風になることはない。
そのため、私が最も注目しているのは、経済の原動力である実質的な個人消費の伸び率である。
金利の上昇が消費の伸びを鈍らせるようであれば、私は投資戦略のギアチェンジを検討するつもりである。

2年物国債利回りが5%まで上昇したことで、次の株価上昇の舞台が整ったと私は考えている。
なぜなら、2年物国債利回りがこの水準を上回る可能性は疑わしいからである。
FRBが現在のレンジである5.25~5.50%を超えて利上げを行う理由はない。
明日のPCE価格指数が、短期金利を5月の安値である4.71%まで引き下げるきっかけとなる可能性がある。
理由としては、現在コンセンサスが予想している年内の利下げ幅を上回る利下げを投資家が予想し始める可能性があるからである。
2年物国債利回りは昨年10月以来、S&P500種株価指数とほぼ完全な逆相関関係にある。

債券利回りの動きが二通りに解釈できるように、以下のデータも二通りに解釈できる。
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