※「Part 1:AT&T(T)とベライゾン(VZ)どっちが魅力的?両社の強みと市場シェア、並びに、成長戦略と成長見通しを徹底比較!」の続き

Part 1における情報通信セクターのビジネスチャンスとフリー・キャッシュフロー創出に関する考察に引き続き、Part 2である本稿では設備投資、2024年の見通し、バランスシートの強さといった重要な側面について掘り下げていく。そして、比較対象として、Part 1と同様に、通信業界の巨人であるAT&T(T)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の戦略を検証し、業界の変革が進む中での投資計画と財務の健全性を評価していきたい。
情報通信セクターにおける5Gおよび光ファイバーの導入には自動的に数十億ドル規模の支出が伴う。そして、2022年は米国の通信会社が最速かつ最も信頼性の高いネットワークを提供するために競争し、5G投資のピークを迎えた年であった。しかし、2023年には、情報通信セクターにおいて、ウォール街がこれまでの投資からのフリー・キャッシュフローを初めて経験する年となっており、これは2024年以降もさらに加速する見込みとなっている。
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の2022年通年の支出は231億ドル(2021年比28億ドル増)と巨額であったが、2023年には188億ドルに急減している。同社は2024年も5G Cバンドの展開を継続する予定だが、その規模は大幅に縮小される見込みであり、2024年度の設備投資額は170億ドルから175億ドルになると予測している。
一方、AT&T(T)は、5G展開と大規模ファイバー展開プロジェクトを含め、2023年度に236億ドルを支出している(2022年度は196億ドル、2021年度は155億ドル)。そして、AT&Tはベライゾン・コミュニケーションズに比べてピーク時の設備投資がやや遅れており、2024年度の設備投資ガイダンスは210億~220億ドルとなっている。

(出典:筆者作成)
5Gへのピーク支出に関してはベライゾン・コミュニケーションズが先行している一方で、株主へのリターンという観点からは、AT&Tは今後のビジネスチャンスとフリー・キャッシュフローの面ではベライゾン・コミュニケーションズよ
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