週末に短いハイキングに行ったのですが、何かが変わるきっかけになることが多いようです。今回変わったのは、日銀の金利引き上げ(利上げ)によって市場で非常に大きなレバレッジの巻き戻しが起きていることです。
本稿では、足元の一連の出来事を整理していきたいと思います。
まず、先週は初めてマクロ経済の不安が見られました。消費者物価指数(CPI)が発表され、好意的に受け止められましたが、その後の非農業部門雇用者数(NFP)では若干の弱さが見られました。
現在、失業率が上昇し始めています。歴史的に見ると、失業率が50ベーシスポイント上昇すると、その後に景気後退が訪れることが多いです。これは予測というよりも、その期間中に必ず起こる流れの一部として認識されるべきことです。

いずれにせよ、これで状況が整いました。マクロ経済の状況が悪化している中で、年初来の市場は上昇し続け、今は非常に脆弱な局面に達しています。マクロ経済の不安が火種となり、今はその火種に火が付くきっかけを待っている状態です。
そのきっかけとなったのが日銀の利上げでした。この利上げには、円の大幅な下落を防ぐ目的もありましたが、マクロ経済の懸念が積み重なっていた状況に火をつけるきっかけとなりました。

(出典:Bloomberg)
利上げはわずかでしたが、日本は世界で最も借り入れがしやすい地域でした。
6月の会合時に1ドル157円付近だった円は、7月には38年ぶりの安値となる161円を下回りました。この動きが、日銀が7月30日から31日の会合で短期金利を0-0.1%から0.25%に引き上げる決定に影響を与えた可能性があります。
その影響は、世界で最も大きなキャリートレードの一つの巻き戻しを引き起こしました。この仕組みは簡単です。実質的に0%の金利で日本円を借り、他のほぼすべての通貨に投資するか、あるいはさらに悪いことに、マージンで借り入れをして円安の影響を受けない世界の株式(米国株式含む)に投資するというものです。
0%で借り入れていた資金にコストが発生し、投資していた資産が下落している場合、追証(マージンコール)が発生することになります。そして、まさにそれが日本で起こり、特にアジアでの混乱を招く結果となりました。以下は、日本の信用買い残高です。約4.9兆円に上ります。

(出典:Bloomberg)
信用取引による
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