私は台湾の主要な半導体企業16社の月次売上高を追跡し、月毎の変化率や前年比の変化率を計算しています。一般的に、業界全体の動向を把握するには、前年比の方が参考になることが多いです。2024年9月のデータが出そろい、8月には3社だった赤信号の企業が、9月には7社に増えたことが分かりました。
ここでいう赤信号とは、その月の売上が前年比でマイナスになっている企業を指します。数ヶ月前までは、GlobalWafers(6488.TW)だけが毎月赤信号でしたが、わずか4ヶ月後の今では、7社が売上の前年比減少を示しています。
一方、月次の売上が前年比で大きく成長している企業も4社あり、回復の勢いに二極化が見られます。AIアクセラレーション・ハードウェア(AIの処理を高速化するために特化されたハードウェア)の展開を支える役割を果たしている企業は順調ですが、そうでない企業は、売上成長率が前年比10%未満の平凡な年になりそうです。それでは詳しく見ていきましょう。
毎月、台湾の主要企業の業績指標を更新しています。是非、以前のレポートもインベストリンゴのプラットフォーム上でご覧いただければと思います。
以下の表は、月次売上高の前年比を比較した最新の結果を示しており、成長率が高い順に並んでいます。

(出所:筆者作成)
トップに立っているのは、ベースボードマネジメントコントローラー(BMC)の世界的リーダーであるASPEED(5274.TW)です。BMCは、ホストシステムをリモートで監視・管理するために必要なデバイスです。

(出所:ASPEEDのホームページ)
上記のチャートからも分かる通り、ASPEEDは過去3か月連続で月次売上高の過去最高を更新しており、最新の月次売上は、2023年半ばの最も低調だった時期の3倍以上に達しています。さらに、現在のペースが続けば、2024年の売上は前年比で倍増する見込みです。

(出所:ASPEEDのホームページ)
同様に、規模はやや控えめですが、台湾の主要サーバーODMであるWiWynn(6669.TW)とQuanta(2382.TW)も順調に成長しています。WiWynnは2024年に前年比33%以上の成長が見込まれ、Quantaは約24%の成長が期待されています。
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