2025年度の米国経済見通し:リセッションは目前との声も、米国経済は未だCOVID対策の刺激策やAI効率化の恩恵を享受?
- 本稿では、リセッションは目前との声が聞こえる一方で、COVID対策の刺激策やAI効率化の恩恵を受け底堅く推移している米国経済の2025年度の見通しを詳しく解説していきます。
- 米国経済は堅調な成長を維持し、消費支出や企業収益の増加が続く一方で、バリュエーションの高さや時価総額上位銘柄への集中がリスク要因となっています。
- 景気先行指数や収益予想の上方修正が市場にポジティブな影響を与える一方、リセッションリスクや投資家心理の変動には引き続き注意が必要です。
- 債券利回り上昇や経済成長鈍化のリスクはあるものの、短期的な市場の好反応が期待され、リスクとリターンは上昇サイドに偏っている可能性が高いように見えます。
※「アメリカの金利はなぜ上昇しているのか?債券利回りの上昇が米国株式市場に与え得る影響と併せて徹底解説!」の続き
前章では、「アメリカの金利はなぜ上昇しているのか?」という疑問に答えるべく、足元の米国、並びに、グローバル経済の動向と債券利回りの上昇が米国株式市場に与え得る影響に関して詳しく解説しております。
本稿の内容への理解をより深めるために、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上にて、前章も併せてご覧ください。


2025年度の米国経済&世界経済見通し
では、最も大事なテーマに入りましょう。
前回のマクロ経済関連の投稿でも触れましたが、現在目にしている債券や通貨の動きは非常に異例です。これは、8月に見られた「円キャリートレードの巻き戻し」によるショックを彷彿とさせます。
確かに懸念すべき点はいくつかありますが、良い要素と悪い要素をバランスよく評価する必要があります。
まずは、追い風となる要素を見ていきましょう…
・市場における追い風について
米国の経済成長
2024年の経済成長率は2.7%で予想を上回りました。しかし、金融政策の引き締めにより、2025年の成長率は1.5%~2%程度に緩やかになると予測されています。この成長鈍化は、過去2年間で見られた脱インフレ傾向をさらに強化する動きと一致しています。
消費者支出は引き続き堅調で、11月時点で前年比3%の成長を記録しており、経済拡大の主な原動力となっています。さらに、カンファレンスボードの景気先行指数(Leading Economic Index)が2年ぶりに11月にプラスへ転じ、成長が継続する可能性を示唆しています。
11月の上昇により、LEIはもはや景気後退が迫っていることを示していない

(出所:The Conference Board)
企業収益
S&P 500企業の収益は、2024年の9.4%成長に続き、2025年には14.8%の成長が見込まれています。生産性の向上や世界的な経済成長が、二桁の収益増を支えると期待されています。これは重要なポイントであり、バリュエーションに依存した市場の上昇はすでにピークに達している可能性が高いと考えられます。
資産効果
株式市場と住宅価格の記録的な高水準が、特に消費の80%を担う高所得層の消費支出を支えています。また、マネーマーケットファンドの短期利回りの低下により、流動性が株式や長期債に流れ込む可能性
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