トランプ大統領の就任初日、主要な株式市場の平均値が大幅に上昇しました。
これは、大統領が貿易相手国に対して直ちに関税を課す決定をしなかったことが主な要因だと考えられます。
特に、大統領選挙中に噂されていた中国からの輸入品に対する最大60%の関税が、現時点では実現しない可能性が高く、大統領が中国の習近平国家主席との「会談や電話協議」を行う意向を示していることが背景にあります。
トランプ大統領が今後突然方針を変更する可能性もありますが、貿易問題において冷静な判断が優先されているため、市場が好調なスタートを切ったといえます。
関税の脅威は、貿易協定の再交渉を有利に進めるための交渉手段として使われているに過ぎないと考えます。

(出所:Finviz)
ウォール街で関税を支持する人はほとんどおらず、メインストリート(一般市民)で関税が良い考えだと思っている人々も、その仕組みについて誤解しています。
関税を支払うのは中国やメキシコ、カナダではありません。
むしろ、これらの国々から多くの商品を輸入して消費者に販売するアメリカ企業(例:ウォルマート)が関税を負担することになります。
通常、この追加コストの全額または一部は消費者に転嫁されます。
したがって、関税は実質的に一般のアメリカ家庭に対する税金と変わりませんが、低所得層や中間所得層の家庭に特に大きな負担を与えるという意味で、逆進的な性質を持っています。
このため、連邦準備制度理事会(FRB)の関係者は経済見通しに対して懸念や慎重な姿勢を示しているのです。

(出所:Bloomberg)
トランプ大統領が2月1日からカナダからの輸入品に25%の関税を課す決定を下した場合、カナダ政府は約1,050億ドル相当のアメリカ製品に同様の25%の報復関税を課すと表明しています。
同様の措置をメキシコも示唆しており、これが貿易戦争を招く可能性があります。
さらに、アメリカがカナダから輸入している原油は1日あたり約400万バレルにのぼり、国内の精製所が処理する原油の5分の1以上を占めています。
このような輸入品に25%の税を課せば、アメリカ国内の消費者が支払うガソリン価格は大幅に上昇するでしょう。
また、精製所やパイプラインの立地条件から、国内産の原油に切り替えるのは簡単ではあ
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