※「【Part 3】ネビウス・グループ(NBIS:Nebius Group)決算分析:前年比で約5倍の収益を記録も、資金消費ペースが課題?」の続き
前章では、ネビウス・グループの競争優位性を探るべく、同社を取り巻く競合環境とテクノロジー上の強みに関して詳しく解説しております。
本稿の内容への理解をより深めるために、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上にて、前章も併せてご覧ください。


ネビウス・グループ(NBIS)のバリュエーションは、財務履歴が浅く、まだ収益化されていないことから困難です。そこで私たちは、同業他社との比較倍率、割引キャッシュフロー(DCF)、シナリオ分析といった複数の手法を用いて、同社の長期的な企業価値を多角的に評価し、マルチバガー(数倍のリターン)となる可能性があるのかを探っていきたいと思います。
従来型の大手クラウド企業とは直接比較が難しいものの、高成長のインフラ系企業や人工知能(AI)関連企業を参考にすることができます。2025年初頭の時点で、同社の時価総額は約66億〜76億ドル、企業価値(EV)は現金を差し引いた後で約43億ドルと見積もられます。この数値を2024年の売上高(1億1,750万ドル)に基づいて計算すると、直近のEV/売上高倍率は約36倍となります。
もし同社が2025年末までに年間経常収益(ARR)を7億5,000万〜10億ドルに達するとした同社の自社予測を用い、実際に認識される売上高が約6億〜7億ドルに達すると仮定した場合(中央値のシナリオ)、将来的なEV/売上高倍率は約6〜7倍となります。この水準であれば、クラウドインフラ企業の同業比較においては十分に妥当な水準と言えます。
たとえば、オラクル(ORCL)のクラウドおよびAI部門(すでに成熟した事業)は2024年に約50%成長しており、同社の株価は将来の予想売上高の約9倍で取引されています。また、AIアプリ向けデータベースを提供する中堅高成長企業のモンゴDB(MDB)は、約30%の成長率に対して将来の予想売上高の約6倍で取引されています。ネビウス・グループが順調に事業を進めれば、6〜7倍の予想ベースのEV/売上高
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