過去2か月間、私たちは関税に関する議論の泥沼にはまり込んできましたが、それによって、もともとは広範な市場における通常の調整局面だったものが、明らかに悪化しました。そこで私は、第2四半期を迎えるにあたり、一歩引いて大局を見ることから始めたいと思います。
S&P500は第1四半期を4.6%の下落で終え、これは過去3年間で最も悪い四半期の成績でした。また、ナスダック総合指数は10.2%下落しました。それでも年初は好調なスタートを切りました。選挙後に約束された減税や規制緩和への期待から、投資家たちは楽観的だったのです。
しかし彼らは、その前にまず緊縮財政措置や関税政策という、苦い薬を無理やり飲まされることになるとは予想していませんでした。これはまるで、目の前に置かれた芽キャベツとほうれん草の山盛りをすべて食べ終えるまで、キッチンで冷めていくフィレ肉やベイクドポテトに手をつけられない、そんな状況に似ています。投資家心理が冷え込んでいるのも無理はありません。

(出所:Finviz)
過去2か月間の貿易政策に関する交渉の不透明さと、その極めて無秩序な進め方は、確かに大きな不安と恐怖を引き起こしました。しかし私は、経済や市場においてそれ以前から存在していた基調的なトレンドが、トランプ政権によって新たに引き起こされたのではなく、むしろ悪化させられたのだと考えています。この点は非常に重要な違いです。
今回の調整局面で市場の下落を主導したのはテクノロジーセクターでしたが、これは貿易政策への不安や恐怖とはほとんど関係がありません。そしてここからが、その「基調的なトレンド」の1つ目に入るポイントとなります。
2025年は、メガキャップ銘柄が市場全体の下落を主導

(出所:Bloomberg)
私たちは、いわゆる「マグニフィセント7(MAGS)」と呼ばれる主要な成長株から、それ以外の市場、つまりイコールウェイト型のS&P500指数(RSP)で最もよく表される銘柄群へのローテーションが起こるタイミングに差し掛かっていました。このローテーションが起こる背景には、2つの要因があります。
1つ目は、テクノロジーセクター、特にマグニフィセント7が主導する銘柄群のバリュエーションが過去最高水準に達していた一方で、それらの企業の利益成長率が持続不
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