05/09/2025

トランプ大統領とニクソン元大統領の政策の共通点と違いとは?両者の政策の詳細な分析を通じて、今後の米国株の見通しに迫る!

President Richard M. Nixonジェームズ・ フォードジェームズ・ フォード
記事要約
  • 本稿では、トランプ大統領とニクソン元大統領の政策の共通点と違いの詳細な分析を通じて、今後の米国株の見通し詳しく解説していきます。
  • トランプ氏とニクソン氏は、関税・減税・金融政策による市場への影響という点で類似していますが、トランプ氏は政府支出削減を掲げており、財政面で大きな違いがあります。
  • 現在のエネルギー環境は1970年代と異なり、原油価格の安定や再生可能エネルギーの拡大により、スタグフレーションのリスクは限定的と考えられます。
  • 投資戦略としては、テクノロジーや国防関連株への注目が続き、金属・ウランなど一部コモディティも有望視される中、短期債や海外株式が有利な選択肢とされています。
この記事は約 8 分で読むことができます。(記事文字数:約 4,100 文字)

はじめに

株式市場は、リチャード・ニクソン以来となる大統領就任直後としては最悪級のスタートを記録しました。しかし、これは単なる偶然ではないかもしれません。

(出所:Bloomberg)

ニクソン氏とトランプ氏はいずれも、ポピュリズム的なメッセージ、反グローバリズムのレトリック、そして関税・減税・金融政策を活用して経済秩序を再構築しようとする姿勢で政権の座に就きました。そして、どちらの政権も初期には市場の不安を引き起こしましたが、その後に急騰の局面が訪れた点も共通しています。

しかし、多くの類似点がある一方で、今後数年間の展開を大きく左右する可能性がある、ひとつの重大な違いがあります。

トランプとニクソンの類似点

まずは、共通点から見ていきましょう。

関税:

ニクソン大統領は1971年に10%の輸入課徴金を導入しました。トランプ大統領の「解放の日」関税も、現在10%の基準値に設定されており、新たな貿易協定が結ばれない限り、さらに引き上げられる可能性もあります。ニクソン氏と同様に、トランプ氏も貿易政策に大きく依存し、世界経済のバランスを取り戻そうとしています。

減税:

ニクソン氏とトランプ氏はいずれも、景気刺激策として減税を用いました。トランプ氏は第1期で実施し、今年後半の再選を見据えて再び実施する可能性があります。

金融政策への圧力:

ニクソン氏は、金本位制の終了後に連邦準備制度理事会(FRB)のアーサー・バーンズ議長に対して金融緩和を強く求めたことで知られています。トランプ氏も同様に、自身の希望を明確に表明しており、金利の引き下げとドル安を求めています。FRBを直接支配してはいませんが、その意向を公に発信しています。

その結果、非常に既視感のある構図が浮かび上がります――強硬な国内政策、ハト派的な金融姿勢、そして国際的不確実性です。

しかし、これは1971年の再来ではありません。少なくとも完全に同じ状況ではないのです。

最大の違い:財政政策

ニクソン氏は保守派として選挙戦を戦いましたが、政権運営においてはケインズ主義的な政策を採用しました。とりわけ再選前には政府支出を積極的に拡大し、財政赤字を増やしつつ需要を刺激しました。

一方で、今回のトランプ氏は大きく異なる提案をしています。最新の予算案では、防衛費を除く国内支出を23%削減する方針を打ち出しており、その削減規模は

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