市場上昇の謎を解く鍵は何か?多くの逆風でも株価が上がる意外な理由


私たちは毎日、なぜこれほど多くの逆風(経済にとってマイナスとなる要因)に直面しているにもかかわらず、主要な株価指数が上昇し続けるのか、その新たな理由を探しているようです。貿易戦争、関税への不安、債務・財政赤字への懸念、金利の上昇、消費者信頼感の急落、そして企業心理の悪化など、懸念材料は尽きません。
それにもかかわらず、4月上旬にベアマーケット(弱気相場、株価が長期的に下落する局面)入り寸前まで下落して以来、市場は一歩も引くことなく上昇を続けています。最近の熱狂的な市場の言い分は、イスラエルとイランの紛争が沈静化したことであり、これが2日間の株価急騰を後押しし、昨日にはナスダック100指数(米国のハイテク企業などを中心とした代表的な株価指数)を過去最高値に押し上げたとされています。S&P 500指数(米国を代表する500社の株価から算出される指数)も、今や史上最高値まで1%以内に迫っています。

(出所:Finviz)
昨日、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が下院金融サービス委員会で行った慎重な証言でさえ、市場は好意的に受け止めました。彼は、関税が経済に与える影響についてさらなるデータが得られるまで、FRBは金融政策を据え置く可能性が高いと改めて述べたにもかかわらずです。数週間前まで、彼の先行き不透明感を理由とした政策変更への慎重な姿勢は、投資家を遠ざけていました。
懸念材料は少ないと見る人々は、市場は単に「懸念の壁を登っている」だけだと言います。しかし私は、長期的に強気な見方を維持しているものの、市場はその壁の上に座っている状態に近いと感じています。市場は将来の出来事を割り引いて価格に反映させるものです。では、今日の市場上昇を後押ししている燃料は一体何なのでしょうか?

(出所:Bloomberg)
私が主要株価指数の着実な上昇を説明できる唯一の理由は、消費者や企業の心理を悩ませ、FRBが利下げサイクル(中央銀行が政策金利を継続的に引き下げる期間)の継続を躊躇させる不確実性を取り除く「あるイベント」です。
そのイベントとは、トランプ政権のいわゆる「相互」関税プログラム(相手国がかけた関税と同等の関税をかける報復的な政策)の導入に関する90日間の猶予期間の終了だと考えています。私は、7月8日に大統領が、さらなる交渉の余地を残すため、この
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