【危険信号】S&P500最高値に浮かれるな!今こそ『守り』を固め、下落リスクに備える時


先週、米国の代表的な株価指数であるS&P 500は史上最高値を更新しました。これは通常、今後1年間の強気相場を示す非常にポジティブなサインとされます。しかし、だからといって目の前にある不確実性やヘッドウィンド(補足:経済成長を妨げる逆風)が消え去るわけではありません。
最近の市場では、「貿易戦争や地政学的対立の最悪期は過ぎ去った。これからは規制緩和、大統領の税制・歳出法案、そしてFRB(補足:米連邦準備制度理事会。米国の中央銀行にあたる機関)による追加利下げといった刺激策が待っているだけだ」という新しいシナリオが語られているようです。それはまるで理想郷のようですが、物事が計画通りに進むことは稀です。ほんの4ヶ月前、S&P 500が以前の最高値を付けた時も投資家は同じように自信に満ち溢れていましたが、その直後に足元をすくわれるような急落が起きたことを忘れてはなりません。

(出所:Edward Jones)
私は、今年初めに起きたような株価の急落が繰り返されると予測しているわけではありません。しかし、市場に漂う「慢心」と「根拠なき熱狂」の兆候が混じり合っている現状は、もし物事が計画通りに進まなかった場合に、市場を極めて脆弱なものにしていると懸念しています。
私が考える最大のリスクは、FRBがこの秋に短期金利の引き下げを開始する理由です。その理由が、インフレが沈静化したからではなく、経済成長が失速したからというシナリオです。前者は、昨年の利下げサイクルが始まった時に見られたように強気の材料ですが、後者ははるかに弱気な前例を持っています。今のところ、投資家は何の懸念も抱いていないように見えます。「すべてのニュースは良いニュースだ」というわけです。この状況が続く限りは楽しむべきですが、この夏には再びボラティリティ(補足:価格変動の度合い)が急上昇する可能性が高いことを心に留めておく必要があります。

(出所:Bloomberg)
市場のバリュエーション(補足:株価評価)は、投資家が経済見通しにどれだけ自信を持っているかを示す表現です。つまり、現在の株価水準は、彼らが極めて強い自信を持っていることを意味します。しかし、私の見方は彼らほど楽観的ではありません。
確かに、現在の株価上昇
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