データと逆行する株高の謎解き。FRBの利下げを後押しする意外な追い風とは


押し目買い(価格が一時的に下落したタイミングで買う投資戦略)を狙う投資家の勢いはとどまるところを知りません。火曜日に発表された経済データの悪化を受けて一時的に株価は売られましたが、それすらも株式を買い増す絶好の機会と見なされました。昨日の市場の上昇は、Appleが関税の影響を緩和するために国内製造業へ1,000億ドルを追加投資すると発表したことを受け、マグニフィセント・セブン(巨大ハイテク企業群の通称)のような特定の銘柄に集中していましたが、上昇の勢いは依然として強力です。
市場が経済データと逆の方向に動いているとき、その声に耳を傾けることは常に重要だと私は考えています。なぜなら、それは私たちがまだ考慮に入れていないポジティブな展開が起きている可能性を示唆しているからです。

(出典:Finviz)
ここ数ヶ月、私は高頻度経済データ(週次や月次など、発表頻度の高い経済指標)に見られる変化率の悪化について詳述してきました。しかし、だからといってポジティブな兆候を探していないわけではありません。経済の悪化は、私がこの夏にプルバック(一時的な下落)やコレクション(調整局面)を予想する根拠となっています。
しかし、私が注視しているテクニカル指標(株価チャートなどの過去のデータから将来の価格を予測する手法)は、今から6〜12ヶ月後には市場が現在よりも高い水準にあることを依然として示唆しています。そのため、市場がまるで重力に逆らうかのように上昇を続ける背景には、私が見逃している何かがあるように感じています。個人的には、裁判所の判決によって大統領が課した関税がすべて無効になることを期待していますが、その可能性は低いでしょう。
では、良い兆候を示唆する可能性のあるポジティブな変化率とは何でしょうか。それは、住居費が意味のある形で下落し始めていることです。これは、財(モノ)の価格に対する上昇圧力をいくらか緩和するはずです。もしかすると、市場コンセンサスが予想するように、全体のインフレ率は上昇しないのかもしれません。

(出典:Bloomberg)
6月のCPI(消費者物価指数)レポートでは、年間上昇率は2.7%に達し、その主な要因は住居費でした。住居費指数は月間で0.2%上昇し、内訳を見ると持ち家の
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