最新経済レポートが示す「ゴルディロックス相場」とは?FRBの次の一手を探る


昨日、パウエル議長が「FRBは会合ごとにデータを見て判断する姿勢を崩しておらず、金融政策に既定路線はない」と改めて強調したことで、株式市場は一服しました。市場では年内残り2回の会合でそれぞれ利下げが行われるとの期待が高まっていましたが、この発言が重しとなった形です。
議長はまた、インフレのリスクは上向きに、労働市場のリスクは下向きにあると指摘し、政策運営に「リスクのない道はない」と述べました。これらのコメントは主要株価指数を押し下げましたが、相場の下げは先行きへの懸念というより、むしろ記録的な上昇を受けた利益確定売りの様相を呈しています。それどころか、昨日発表された唯一の経済レポートは、経済がゴルディロックスの状態にあることを示唆していると私は考えています。
【補足】ゴルディロックス経済とは? 童話『ゴルディロックスと3びきのくま』で、少女が「熱すぎず、冷たすぎない」ちょうど良い温度のスープを選ぶ場面に由来します。経済が過熱もせず、景気後退に陥ることもなく、適度な成長を続けている理想的な状態を指します。投資家にとっては非常に好ましい環境です。

(出典: Finviz)
S&Pグローバルが発表した9月のPMI(購買担当者景気指数)の速報値は53.6となり、8月の54.6から低下。企業活動が2ヶ月連続で減速したことを示しましたが、依然として景気拡大・後退の境界線である50を大きく上回る水準を維持しています。企業活動のペースが緩やかになるということは、労働市場も落ち着きを取り戻す可能性を示唆しており、実際に雇用に関するサブ指数は過去5ヶ月で最も低い水準まで低下しました。これにより、FRBはたとえ10月の会合で利下げを見送ったとしても、今後も金融緩和の姿勢を維持しやすくなるでしょう。
【補足】PMI(購買担当者景気指数)とは? 企業の購買担当者に、生産、新規受注、雇用などの状況についてアンケート調査を行い、その結果を指数化したものです。景気の先行指標として重要視されており、50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退を示します。

(出典: Bloomberg)
同時に、企業が原材料などを購入する際の投入価格は4ヶ月ぶりの高水準に上昇した一方で、最終製品を消費者に販売する
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