投資の好機到来?ハイテク一服、ヘルスケア躍進に見る「次なる強気相場」の兆候

- 市場の二極化
ダウ平均が過去最高値を更新する一方、ナスダックは下落。投資家が高価なハイテク株から、ヘルスケアなど他の割安なセクターへ資金を移す動きが見られます。 - 景況感の好転
企業の決算説明会では「景気後退」への言及が2007年以来の低水準に。消費者心理とは裏腹に、経営層の経済に対する楽観的な見方が広がっています。 - 広範な利益回復
S&P 500企業が好調な決算を続ける中、ラッセル3000指数でも利益成長が加速。大企業ハイテク以外の銘柄でも、力強い業績回復が確認されています。 - 次なる投資機会
ハイテク株の割高感が強まる今、S&P 500平均より割安な他セクターの銘柄に好機があります。これが強気相場の次の段階(ネクスト・レグ)の始まりかもしれません。
ダウ工業株30種平均が過去最高値を更新した一方で、ナスダック総合指数は下落を続けました。これが昨日の市場の物語です。たった一日の動きがトレンドを形成するわけではありませんが、投資家はテクノロジーセクターの高価な成長株から、それ以外のセクターにある割安な銘柄へと資金を移動させるローテーションを起こしているように私には見えます。
特にヘルスケアセクターは傑出したパフォーマンスを見せ、S&P 500指数に含まれるほぼ全ての製薬会社が大幅な上昇を記録しました。また、市場のブレッドが大きく改善したことも勇気づけられる材料です。S&P 500指数の中で50日移動平均線を上回って取引されている銘柄の割合は、8%以上も急上昇し50%に達しました。
AIだけが市場の主役ではないのです。

(出典: Finviz)
経済への楽観論と拡大する利益
この決算発表シーズンを通じて、企業の経営幹部たちは、惨憺たる消費者信頼感調査の結果にもかかわらず、経済について驚くほど楽観的な見解を示しています。実際、ブルームバーグによれば、悪夢のような「景気後退」という言葉への言及は、2007年以来の低水準にあるとのことです。
弱気派は、藁にもすがる思いで「2007年は世界金融危機の1年前だ」と指摘するでしょう。しかし、今日、危機は差し迫っていません。FRBが金融緩和サイクルの途中にあり、企業収益の成長が、過去3年間にわたり市場全体を牽引してきた一握りの巨大ハイテク企業以外にも広がり始めているからです。

(出典: Bloomberg)
利益成長の回復は本物か
S&P 500指数構成企業の80%以上が、第3四半期の利益予想を上回りました。これは過去5年および10年の平均を上回る割合です。アナリストたちが四半期の初めから終わりにかけて予想を引き上げていたことを考えると、これは驚異的なことです。
私が先月予想した通り、S&P 500の利益成長率(前年同期比)は7.9%から14%近くまで上昇し、これで4四半期連続の2桁成長となりました。
しかし、語られていないストーリーは、S&P 500以外のより広範な市場における変化率がさらに印象的であるという点です。ラッセル3000指数(米国市場の広範な銘柄をカバーする指数)構成銘柄における利益成長率の中央値は、第2四半期の6%から(第3四半期は)11%へとほぼ倍増しています。

(出典: Compust
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