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11/17/2025

市場は「極度の恐怖」でも、なぜ専門家は楽観的なのか? AI株下落の裏で起きる“健全なローテーション”

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ローレンス・ フラーローレンス・ フラー
記事要約
  • AI株の調整
    AI関連のモメンタム株(勢いのある株)が急落しています。ChatGPT登場以来の投機的な熱狂が冷めつつありますが、市場全体の下落は限定的です。
  • 健全なローテーション
    AI株から資金が流出し、ヘルスケアやエネルギーなど割安なセクターへ移動しています。これは「セクターローテーション」と呼ばれる、市場の健全な調整の証拠です。
  • 経済と金利の行方
    利下げ期待は後退しましたが、利下げサイクルは終わっていません。消費者心理は悪いですが実際の小売売上は好調で、経済は底堅く推移しています。
  • 今後の展望
    企業の純利益率は過去最高を更新中です。現在の市場心理は「極度の恐怖」を示しており、これは逆張りの好機です。この調整は2026年の上昇に向けた買い場となるでしょう。
この記事は約 6 分で読むことができます。(記事文字数:約 3,000 文字)

AI株の調整は「健全」か? 市場が示す次なる投資機会

AI(人工知能)ブームに牽引されてきたモメンタム株(株価の上昇傾向が強い銘柄)の調整が先週、最高潮に達しました。しかし、この動きは市場の他部門への「セクターローテーション」(資金が特定の業種から別の業種へ移動すること)と組み合わさって起きており、主要株価指数の下落幅は限定的です。

その結果、S&P 500指数は先週ほぼ横ばいでしたが、4月の安値以来初めて3%を超える調整となり、ようやく短期的なトレンドの目安である50日移動平均線に接触しました。ナスダック総合指数は、日中ベースで史上最高値から6%、終値ベースで4.5%の下落となっています。

2022年11月にChatGPTがリリースされて以来、過去3年間で市場に蓄積された投機的な行き過ぎを解消することが、今の市場には切実に求められていました。1990年代後半の「ドットコムバブル」時代を彷彿とさせるバリュエーションを持つ銘柄において、そのプロセスが現在進行中です。

主要株価指数の動向

(出典: Edward Jones)


ドットコムバブルとの決定的違い

私が20代後半でトレーダー兼投資家だった当時(ドットコムバブル期)、父は私にこう教えました。「売上高の10倍以上の株価で、翌年の利益見通しもないような株を買うのは愚か者のやることだ」と。期待先行の急成長予測を覆すような出来事が一つでも起これば、株価は暴落するからです。彼の忠告通り、無数の企業がそうなりました。

今日でも、AI投資ブームに乗り、当時と似たようなバリュエーションになっている企業が数多く存在します。そして投資家が「ファンダメンタルズがこれほど馬鹿げた評価額を正当化しない」と気づくにつれ、それらの株価は次々と打ちのめされています。

しかし、今日のテクノロジーブームと1990年代のそれとの間には、決定的な違いがあります。

モメンタム株と利下げ期待の相関

(出典: Bloomberg)

ドットコム時代とは異なり、AI投資のテーマはまだ始まったばかりです。なぜなら、AIを推進する企業は、必要な計算能力、エネルギー、データセンター、GPU(画像処理半導体)、そして労働力がまだ不足しているからです。業界は「供給制約」の状態にあります。

さらに重要なのは、経済のあらゆるセクターがAIの提供する生産性向上の恩恵を受けることが可能であり、また将来的にそうなるであろうにもかかわらず、ほとんどの上場企

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