第2四半期の醜態に備えよ——調整は目前


■原油100ドル再突破とAIインフラ懸念
WTI原油が103ドルに急騰する中、OpenAIの目標未達レポートがテック株を直撃。ラリーを支えた二本柱に亀裂が入った。
■メガキャップ決算が分水嶺に
S&P 500時価総額の4分の1を占める5社の決算が上昇トレンドの継続を左右。利益成長率は鈍化傾向で、Mag7は年初来横ばい。
■インフレ加速がQ2の主役に
ガソリン価格は戦争後最高値を更新し、企業の投入コストは2022年以来最速で上昇。決算シーズン後に市場の焦点がインフレに移る。
■CTAの売り転換で3〜5%調整を予想
530億ドルの買いポジションが巻き戻しに転じれば下落が増幅。50日移動平均線テストで買われ過ぎが解消される見通し。
4月初旬から続いた容赦ない株式ラリーは昨日、ワンツーパンチを食らった。第一撃は原油価格の夜間急騰だ——イランとトランプ政権の交渉が膠着状態のまま、WTI原油が再び100ドルを突破、ブレントは111ドル超に上昇した。第二撃はテクノロジーセクターからの不意打ち——OpenAIが新規ユーザーと売上の自社目標を下回ったというレポートが浮上し、AIの巨人への将来のインフラ販売に賭けていた銘柄に衝撃波が走った。OracleとCoreWeaveがその先頭だ。AIへのインフラ投資は今年の株式市場のレジリエンスの原動力であり、現在のぬるい経済成長率の相当部分を占めている。

(出典: Finviz)
次のテストは本日のAlphabet、Microsoft、Amazon、Meta Platformsの決算だ。4社ともに調整安値から急反発しており、AmazonとAlphabetは史上最高値を更新した。Appleは明日発表する。これら銘柄はS&P 500の時価総額の4分の1を占めるため、その結果が上昇トレンドの継続か失速かを決定づけるだろう。昨秋来の懸念は、これら企業の利益・売上成長率が依然として素晴らしいものの減速していることだ。過去6ヶ月間でパフォーマンスが横ばいとなった理由はこれであり、今回のレポートがそれを変えるとは思えない。マグニフィセント7(MAGS)は年初来でまだ1%未満の下落にとどまっている。

(出典: Zacks Investment Research, Inc.)
一方、決算カンファレンスコールでイラン戦争を懸念材料として言及する企業が増加している。これがS&P 500全体の見通し引き下げに繋がるかは未定だが、向かい風の大半はこれから来るものであり第1四半期の結果にはほとんど影響していないことを考えると、数字はじわじわと下がると見ている。幸い、市場には過去最高の利益率と力強い利益成長のバッファーがある。第2四半期に来る経済的逆風は、優れたファンダメンタルズをマイナスにするのではなく「かなり良い」にするにとどまる可能性が高い。それでも、この悪化がラリーを失速させ、今後数ヶ月でさらなる調整に繋がると考えている。

(出典: Bloomberg Opinion)
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