06/30/2026
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SiPhoによるWave3の光ボトルネック解消者、リスク・リワードの非対称性が最も有利

ボトルネック・ヒューリスティック——メモリ・スーパーサイクル、電力ボトルネック、データセンター価値創造 Pt.3

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記事要約

    ■メモリ業界が数年規模のスーパーサイクルに突入
    AIのアーキテクチャ変化がHBMだけでなく汎用DRAMとNANDにも構造的不足を波及させ、メモリ各社は粗利益率約80%という前例のない収益性を達成

    ■YMTCが皮肉なボトルネック解消者に
    米国制裁が逆説的に中国製WFE採用を加速させ、完全国産サプライチェーンを確立。NAND市場シェアは5%から13%へ急成長

    ■PCBとMLCCが新たなボトルネック
    M9レジン、96層バックプレーン、高性能MLCCなど、AIサーバーの信号品質と電力密度を支える部材の供給が逼迫

    ■電力ボトルネックが深刻化
    ハイパースケーラーはグリッド接続の数年待ちを回避し、メーター裏の天然ガス発電に転換。早期調達した事業者が構造的優位を確保

    ■ネオクラウドが1GWあたり最大の価値を創出
    レガシーIT負担のないCoreWeave(CRWV)等のピュアプレイAIデータセンター事業者が、従来型ハイパースケーラーを上回るGPU稼働率とコンピュート経済性を実現

この記事は約 24 分で読むことができます。(記事文字数:約 11,900 文字)

> 本記事はシリーズの第3部です。

> - Pt.1:AIバリューチェーンにおける希少性と能力の交差点

> - Pt.2:Blackwellの試練、ASICの台頭、光インターコネクトのチョークポイント


メモリ・スーパーサイクル

メモリ業界は、数年規模のスーパーサイクルに突入しつつある。過去のサイクルとの違いは、需要の広がりがHBMをはるかに超えて汎用DRAMとNANDにまで及んでいることだ。当初はHBM供給の逼迫として始まったものが、AIシステムのアーキテクチャ変化によってメモリ階層全体にわたる大幅なフットプリント拡大を必要とし、本格的に需要が広がっている。

2025年下半期に入ると、業界全体のメモリ不足が表面化し急速に深刻化した。HBM供給の逼迫として始まったものが、汎用DRAMとNANDに決定的に広がった。この広がりは多くの投資家にとって想定外だった。「AIメモリ=HBM」であり、汎用メモリはAIの恩恵が限定的な成熟した景気循環市場だ、という既存のナラティブが支配的だったためだ。


歴史的背景

不足の起源は、メモリ業界の悪名高い好不況サイクルに、AI需要の独特なタイミングが重なったことに直接遡る。2021〜2022年のCOVID需要ピーク時にはDRAMとNANDの価格が急騰し、マージンは拡大。Samsung、SK Hynix、マイクロン・テクノロジーMUの3大メーカーは積極的に設備投資を行った。この新たな生産能力は2023〜2024年に稼働を開始したが、COVIDの反動で民生用電子機器の需要がまさに底を打つタイミングにぶつかった。スマートフォン出荷は停滞し、PC販売は減少、AI以外のエンタープライズサーバー調達も縮小した。この時期に成長していたのはHBMだけだったが、3社いずれにとっても、HBMは総メモリ売上に占める比率がまだ小さすぎた。3社とも減産を余儀なくされ(Samsungは2023年にDRAM生産を約15〜20%削減したことが知られている)、営業損失を計上し、2024年以降の設備投資計画を極めて保守的に設定した。

この保守的な姿勢は、業界の歴史を踏まえれば完全に合理的だった。メモリメーカーは過去何度も、好況期の過剰投資が不況期の壊滅的な価格戦争を招くパターンに苦しんできた。過去の惨事の記憶——2019年のDRAM供給過剰、2018〜2019年のNAND

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