07/05/2026

今週の見通し:強気相場は続く

Main Imageローレンス・ フラーローレンス・ フラー
記事要約

    ■雇用統計は期待外れも利上げ懸念は後退
    6月の新規雇用は5.7万人と予想を下回ったが、FRBの金利据え置き観測を後押しし、市場にとっては理想的な展開。

    ■モメンタムETFが4標準偏差超の異常過熱
    AI関連がMTUM上位を独占し、テクノロジーセクターの平均回帰リスクが高まっている。

    ■テクノロジーとS&P 500の相関は低水準
    テクノロジーが調整しても市場全体への波及は限定的で、セクターローテーションが健全に機能。

    ■原油価格が戦前水準に急落
    供給過剰と中国の需要低迷でインフレ低下が加速、FRBの利上げ根拠がさらに希薄に。

    ■小型株が先導する裾野拡大は2027年まで続く
    IWMが年初来21%上昇、ボトムアップの崩壊パターンとは正反対の健全な市場構造。

この記事は約 5 分で読むことができます。(記事文字数:約 2,600 文字)

先週は主要株価指数が反発した。FRBの利上げ懸念を和らげる経済指標が相次いだことで、投資家が安心感を取り戻したためだ。WTI原油価格が戦前の水準である60ドル台後半にまで下落したことを背景に、ガソリン価格の低下により6月の消費者信頼感指数はわずかに上昇した。ISMによれば、製造業は6カ月連続で拡大し、一方で価格上昇率は急激に低下した。JOLTS報告では、求人件数が760万件と2024年5月以来の高水準に増加した。景気は力強いとは言いがたいが、拡大基調は維持されており、それが最も重要なことだ。

主要指数の週間パフォーマンス


雇用統計は期待外れも、投資家にとっては理想的

先週発表された6月の雇用統計に失望する向きもあった。新規雇用者数はわずか5万7,000人と予想を下回り、過去2カ月分の修正で7万4,000人が下方修正された。失業率は4.3%から4.2%に低下したが、これは労働参加率の低下によるものだ。賃金上昇率は3.5%で安定している。雇用増は控えめではあるものの、今年のこれまでの増加ペースは新規労働力の吸収に十分であり、月間の増加幅は昨年を大きく上回っている。投資の観点からは、これは理想的な状況だ。FRBが辛抱強く金利を据え置き、ディスインフレの進行を待つ余地を与えてくれるからだ。

米国の月次雇用者数は2026年に改善の兆し


モメンタムETFの過熱が示すテクノロジーの行き過ぎ

筆者はテクノロジーセクターのエクスポージャーを縮小してきた。理由はシンプルで、このセクターのシクリカル(景気循環型)企業の多くがグロース銘柄並みのバリュエーションで取引されており、それは持続不可能だからだ。とはいえ、AI インフラ構築に巨額の投資を行っている大手企業は、むしろ割安になりつつあるとも言える。その過熱ぶりを端的に示すのが、MSCI モメンタム ETF(MTUM)の直近のパフォーマンスだ。このETFは歴史的にS&P 500を100日間で平均0.8%アウトパフォームしてきた。標準偏差は5.6%。しかし、5月29日に最後にリバランスされた現在の保有銘柄は、過去100日間でS&P 500を24.3%アウトパフォームしており、4標準偏差を超える異常な水準にある。

MSCI モメンタムETF vs S&P 500 100日間相対リターン

このモメンタムの高騰はAIによって牽引されており、上位10銘柄のうち8銘柄がAI関連だ。データセンター建設に使われる「つるはしとシャベル」を製造する企業群が圧倒的に多い。このグループは完全にスキ

Pro Plan専用コンテンツ

Pro Plan

この記事の続きを読むには「Pro Plan」にアップグレードする必要があります。

── 主なPro Plan機能 ──

📊

全レポート無制限閲覧

📈

詳細な財務データ分析

🎯

アナリスト評価&配当履歴

🔔

お気に入り&フォロー通知