強気アステラ・ラブスすべて表示【半導体】アステラ・ラブズ（ALAB）の将来性とは？目標株価は135ドル！最新の決算分析を通じて今後の株価見通しに迫る！
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ- 本稿では、注目の米国半導体企業であるアステラ・ラブズ（ALAB）の2024年11月4日に発表された最新の2024年第3四半期決算の分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- 同社は、2025年上半期までに売上が前年比50％増加する見込みで、成長期待が高い企業です。この成長性により、将来の予想フリーキャッシュフローの75倍というバリュエーションも正当化できると考えています。
- 同社の革新的なAI接続ソリューション、特に「Scorpio Smart Fabric Switch」は、2028年までに120億ドル規模に成長する市場でのシェア拡大が期待されています。
- また、同社は負債がなく潤沢なキャッシュを保有しており、積極的な成長戦略と革新を支える強固な財務基盤を有しています。
- プレマーケットで27％上昇した今でも買い時と考え、この度、新たにポートフォリオに追加することとし、2026年初頭までの目標株価として、1株135ドルを設定しています。
アステラ・ラブズ（ALAB）の最新の2024年第3四半期決算発表に関して
アステラ・ラブズ（ALAB）は11月4日に最新の2024年第3四半期決算を発表しており、この度、新たにポートフォリオリオに追加することにしました。
これがポートフォリオへの当面の最後の追加となり、私のポートフォリオの構成銘柄数は20銘柄となっています。
もし今後新しい銘柄を追加したい場合は、既に目標株価を達成したペロトン・インタラクティブ（PTON）を売却してその枠を確保する必要があります。
私はアステラ・ラブズが大きな成長可能性を秘めた銘柄だと考えていますが、特に注目しているのは、同社がどれほど速いペースでフリーキャッシュフローを伸ばしているかという点です。
そのため、2025年上半期にかけて、同社は前年比で50%の成長が期待できると見ています。
現在の成長率と比べると控えめな見積もりではありますが、それでもなお非常に優れた成長であることには変わりありません。
総合的に見て、来年のフリーキャッシュフローの75倍でALABを購入するのは大変お得な投資だと考えています。
補足ですが、すでにプレマーケットで株価が+27%上昇した後でのポートフォリオへの追加を検討しています。
また、今日はポートフォリオの2.5%分を組み入れし、残りの2.5%は4～6週間後に組み入れをすることをお勧めします（可能であれば初回買い付け価格よりも安い価格での追加買い付けを目指しますが、必ずしも実現できるとは限りません）。
そして、2026年初頭には1株あたり135ドルを目標としています。
アステラ・ラブズ（ALAB）が私のインフレクション戦略にどう当てはまるか
これまでの成功した投資の多くは、ポートフォリオ組み入れ前にやや懐疑的だった銘柄が多いです。
最近の例ではペロトン・インタラクティブがあり、過去にはパランティア・テクノロジーズ（PLTR）やアップラビン（APP）も同様でした。
このような投資機会は稀ですが、非常に重要です。
もちろん、これらの銘柄が必ずしも成功するとは限らず、ポートフォリオに追加しているすべての投資にリスクが伴うことは承知していますが、これまでのところは好結果を出せています。
なぜアステラ・ラブズ（ALAB）？なぜ今なのか？
アステラ・ラブズ（ALAB）はAIインフラ向けの高度な接続ソリューションの開発を手掛けており、AIサーバー内でのデータの流れを効率化することで、AIアプリケーションが生み出す膨大なデータを処理するための重要な役割を果たしています。
最近発表されたScorpio Smart Fabric Switchシリーズにより、接続速度と信頼性がさらに向上し、AIシステムの複雑化と拡大に対応できるようになっています。
ハイパースケールの顧客（Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloudなどの大手クラウドプロバイダーが代表的）にとって、同社は高度なAIワークロードに応えるとともに、遅延を減らし、全体的な効率を向上させるサポートを提供しています。
さらに、アステラ・ラブズは新製品ライン、特にScorpio Smart Fabric Switchesの成長に支えられ、今後しばらくは力強い成長が期待されています。
多様な製品ポートフォリオを備えた同社は、AI接続市場でのシェア拡大を見込んでおり、この市場は2028年までに120億ドルを超えると予測されています。
同社の革新的なソリューションは、平均販売価格の上昇に寄与し、収益性の向上も見込まれます。
同社は、AIハードウェア分野で圧倒的な存在感を持つエヌビディア（NVDA）などの大手と激しい競争に直面していますが、AI向け接続ソリューションに特化している点で独自の価値を提供しています。
それでも、市場シェアを確保し続けるには常にイノベーションが必要です。
ここで、次の表に注目してみてください。
（出所：アステラ・ラブズのForm S-1）
ご覧のように、経営陣は発行済株式の約4分の1を保有しており、長期的な視点で事業の成長を追求する姿勢が期待できます。
アステラ・ラブズ（ALAB）の売上高：2025年には成長率が+50%に達する可能性
アステラ・ラブズ（ALAB）の売上高成長率（％）
（出所：筆者作成）
以前は、アステラ・ラブズ（ALAB）の売上成長率が2024年末から2025年初頭にかけて鈍化するだろうと考えていました。
その理由を詳しく説明させてください。
上記のグラフだけでは分かりづらいかもしれませんが、前年の2023年第2四半期には、同社の売上成長率が前年比で50%も落ち込んでいました。
そのため、この比較対象が低いことから2024年第2四半期が良い結果を出すのは自然なことです。
しかし、私は2025年上半期には、非常に高い成長率との比較になるため、前年比でマイナス成長になるのではないかと予測していました。
ところが、今は考えが変わりつつあります。
実際、現在の同社には強い成長の勢いがあり、2025年上半期においても成長を見込める可能性があると感じています。
なお、多くの金融サイトに掲載されている成長率の数字は正確でない場合があります。
同社の正確な過去のデータは、このForm S-1の76ページに記載されていますので、そちらをご参照ください。
ここがポイントです。
同社は驚くべきスピードで成長していることから、投資家もその高いバリュエーションをある程度受け入れる余地があると考えています。
アステラ・ラブズ（ALAB）のバリュエーション：予想フリーキャッシュフローの75倍
私のレポートを日々ご覧になっている読者の皆様ならご存知かと思いますが、インフレクション戦略（企業や市場の成長が急変する転換点である「インフレクションポイント」を見極め、そのタイミングを活かして収益や成長を最大化する戦略）の投資家は企業のバランスシートから分析を始めます。
アステラ・ラブズ（ALAB）も私が通常注目する銘柄らしく、負債がなく、さらに時価総額の5%以上が現金および現金同等物で占められており、非常に柔軟な財務体制を持っています。
現状のペースでは、同社は1億3,000万ドルのフリーキャッシュフローを生み出すと予測しています。
2025年のフリーキャッシュフローの予測についてはあまり強気にはなりたくありませんが、現時点では2億ドルが妥当だと考えています。
これに基づくと、同社のバリュエーションは来年の予想フリーキャッシュフローの75倍となります。
ここで注目すべき点は、同社が2024年第3四半期に発表したGAAPベースのEPSがマイナス0.05ドルだったのに対し、2024年第4四半期にはプラスの0.06ドルを見込んでいる点です。
この90日間での約11セントの改善は、同社の事業の収益性が急速に改善していることを示しています。
つまり、同社は急速な成長を遂げているだけでなく、利益も順調に改善しているのです。
アステラ・ラブズ（ALAB）への投資リスク
アステラ・ラブズ（ALAB）への投資における主なリスクは、売上の基盤がまだ小さいため、成長率の予測が難しい点です。
私としてもできる限り慎重に見積もっているつもりですが、これは注意すべきリスクです。
特に2025年上半期には同社が大幅なマイナス成長を記録しないことを期待しています。
もしそうなった場合、この銘柄からは手を引くことも考えます。
また、バリュエーションがかなり高い点もリスクです。
もし2025年に金利が下がらなければ、この高いフリーキャッシュフロー倍率に対する圧力が強まるでしょう。
アステラ・ラブズ（ALAB）に対する結論
アステラ・ラブズ（ALAB）にの足元の予想フリーキャッシュフローの75倍というバリュエーションは、同社の成長性と健全なバランスシートを考慮すれば魅力的であると考えます。
2025年初頭に向けて年間50%の成長率が期待され、同社は拡大するAI接続市場の恩恵を受ける立場にあります。
負債がなく、潤沢な現金を保有していることも同社の財務的な健全性を支えており、さらなるイノベーションへの投資を可能にしています。
これらの要素により、目標株価として、同社の株価が2026年初めには1株あたり135ドルに到達する可能性があると見ており、同社の革新的な価値と市場からの高評価が反映されると見ています。
その他のアステラ・ラブス（ALAB）に関するレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、アステラ・ラブスのページにアクセスしていただければと思います。
また、私のプロフィール上にて、私をフォローしていただければ、最新のレポートがリリースされる度に、リアルタイムでメール経由でお知らせを受け取ることが出来ます。
私のテクノロジー関連銘柄やエネルギー関連銘柄に関するレポートに関心がございましたら、是非、フォローしていただければと思います。
アナリスト紹介：マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
📍テクノロジー＆エネルギー担当
オリベイラ氏のその他のテクノロジー関連銘柄のレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、オリベイラ氏のプロフィールページにアクセスしていただければと思います。
インベストリンゴでは、弊社のアナリストが、高配当関連銘柄からAIや半導体関連のテクノロジー銘柄まで、米国株個別企業に関する動向を日々日本語でアップデートしております。そして、インベストリンゴのレポート上でカバーされている米国、及び、外国企業数は250銘柄以上となっております。米国株式市場に関心のある方は、是非、弊社プラットフォームよりレポートをご覧いただければと思います。