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11 - 15 - 2024

強気
インテュイティブ・マシーンズ
強気
インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)には、NASAとの主要契約や高成長、強化された財務基盤に支えられ、2026年初頭に1株25ドルという目標株価は妥当であると考えています。
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【宇宙関連】インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)目標株価は25ドル!最新の決算分析を通じて今後の株価見通しに迫る!

マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • 本稿では、注目の米国宇宙関連銘柄であるインテュイティブ・マシーンズ(LUNR)の2024年11月14日に発表された最新の2024年度第3四半期決算分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
  • 同社は、粗利益が黒字化し、無借金経営を達成していることから、株価がすでに50%上昇しているにもかかわらず、依然として魅力的な銘柄であると考えています。
  • 月面ペイロードの輸送や宇宙インフラ構築を専門とする同社は、強力な売上成長とNASAとの大規模契約により、今後の成長が期待出来ます。 
  • 4億1,000万ドルのバックログに加え、2025年には売上が100%増加する可能性もあることから、予想売上高の4倍という足元のバリュエーションは非常に魅力的です。
  • 高利益率の契約、強固な財務基盤、拡大する月面経済を背景に、2026年初頭までの目標株価を1株25ドルとしています。

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)の最新の2024年第3四半期決算発表に関して

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)は、11月14日に最新の2024年第3四半期決算を発表しており、重要な転機となる業績を発表しました。

約3か月前に同社をポートフォリオに追加しましたが、この短期間で株価はすでに50%も上昇しています。

(出所:YCharts / Seeking Alpha)

また、私が同社をポートフォリオに追加した際に執筆したレポートに関心のある方は、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上より、下記のレポートをご覧いただければと思います。

これほどまでに株価が急上昇していたことから、決算を前に私は少し緊張感を感じていました。

しかしながら、今回の決算報告素晴らしく、既に50%高くなった同社に対して、私が依然として強気である明確なポイントをひとつに絞るのは難しいところです。

しかし、私は自身のの投資論点をいつも1つから2つの重要な要素に絞ってお伝えするように心がけています。

今回の決算から最大のポイントを挙げるとすれば、同社の粗利益率が黒字に転じたことです!

そして、もう1つ付け加えると、現在同社は無借金です。

これにより、今後の資金調達も容易になるでしょう。

魅力的なポイントが多い同社に関して、詳しく見ていきましょう!

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なぜインテュイティブ・マシーンズ(LUNR)を選ぶのか?なぜ今なのか?

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)は、宇宙探査サービスを提供する企業で、主に3つの分野に力を入れています。

それは、月面へのペイロード輸送、データ伝送、そして、宇宙インフラの構築です。

NASAやその他の宇宙関連機関向けに、月面や宇宙でのミッションをサポートし、通信能力の向上や探査プロジェクトの実現に貢献しています。

特にNASAにとっての強みは、商業月面輸送サービスCLPSCommercial Lunar Payload Servicesプログラムを通じて月面配送でリーダーシップを発揮している点と、NASAの「近宇宙ネットワーク」(総額48億2千万ドル)の独占契約を持っているです。

商業月面輸送サービスプログラムは、NASAが民間企業と協力して月面への科学機器や貨物を輸送する取り組みです。

このプログラムの目的は、月面での科学研究を推進し、将来的な有人月面探査の基盤を築くことにあります。

CLPSでは、NASAが民間企業と契約を結び、月面へのペイロード(積荷)の輸送を委託します。

これにより、NASAは自らロケットや着陸船を開発・運用することなく、効率的に月面探査を進めることが可能となります。

また、民間企業の参入を促進することで、宇宙探査のコスト削減や技術革新が期待されています。

このネットワークは、今後の宇宙ミッションにおいて重要なデータ伝送とナビゲーションを可能にします。

短期的には、インテュイティブ・マシーンズは強い売上成長を記録し、契約バックログも過去最高で、同社のサービスへの需要が強いことがうかがえます。

次の月面ミッションの準備を進めると同時に、サービスの拡充によって利益率の高い収益を得られる見込みもあります(この点については後ほど詳しく述べます)。

さらに新たな受注や契約の期待もあり、インテュイティブ・マシーンズはこの好調な流れを維持し、拡大する月面経済において確固たる地位を築きつつあります。

この背景を踏まえて、次に同社の財務パフォーマンスについて見ていきましょう。

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)の売上高:2025年も売上高成長率は引き続き100%以上の見込み

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)の売上高成長率(%)

(出所:筆者作成)

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)の今回の決算に向けた分析で、注目していたポイントがあります。

それは、NASAとの契約のうち、2025年にどれだけが計上されるのかという点です。

基本的に、同社は1億5,000万ドルのバックログ(未処理受注額)を抱えていますが、NASAとの契約総額48億2千万ドルのうち、2025年に実際にどれだけが計上されるかが重要です。

そして、その答えが見えてきました。

(日本語訳)過去最高となる3億1,620万ドルのバックログ(未処理受注額)を記録しました。これは主に、インテュイティブ・マシーンズがNASAから4度目のCLPS契約を獲得したことによるものです。このバックログには、近宇宙ネットワークのデータサービス向けの初期タスクオーダー分の1億5,000万ドルはまだ含まれていません。

(出所:インテュイティブ・マシーンズの2024年第3四半期決算資料

上記の通り、同社は2025年を4億1,000万ドルほどのバックログでスタートする見込みです。

これは前年同期比で50%の増加を意味します。

このため、2025年中に同社がさらに重要な受注を獲得すると仮定すれば、年間売上が前年から100%成長する可能性があると考えています。

次に、この株価の成長を妨げていた要因について触れていきましょう。

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)のバリュエーション:予想売上高の4倍

インフレクション投資家として、複数の好条件が揃う瞬間を狙ってポジションを取ることで、堅実な利益を得ることが重要です。

もちろん「簡単な投資」などありませんが、財務基盤がしっかりしていることで投資がぐっとやりやすくなるのも事実です。

その点でインテュイティブ・マシーンズ(LUNR)はまだ弱点があります。

それは、手元の資金が非常に限られていることです。

しかし、今のところ同社がすぐに株主の持分を希薄化して資金調達に踏み切ることはないだろうと考えています。

この事実だけでも、同社に対して強気になる理由となります。

さらに、同社は現在無借金で、約1億ドルの現金を保有しており、2024年第2四半期に比べてずっと安定しています。

近々資金調達がある可能性はありますが、今月中にはないと見ています。

そして、ここからが本題です。

これまでの同社に対する私の見解を振り返りましょう。

これまでの私の最大の懸念は、同社がこれまでずっと粗利益率がマイナスであった点です。

売上がどれだけ成長しても、そのコストが利益を圧迫し続けていました。

そんため、第3四半期の結果で大きな改善が見られるとは期待していませんでしたが、経営陣には来年に向けてどのように黒字化を目指していくのかを、もっと積極的に説明してほしいと考えていました。

基本的に、私の分析は常に保守的で、十分な安全マージンを確保することを大事にしています。

なぜなら、私が選ぶ銘柄は非常に値動きが激しいからです。

高いリターンを狙うには、リスクの高い銘柄を選ばざるを得ません。

これらはまだ実績が少ない企業であるため、割安で購入できるわけです。

それでも、慎重に分析することが私にとっては重要であり、誤ったリスクを取るより良いと考えています。

そして下記をご覧ください。

私は同社の粗利益率が大きく改善するとは期待していませんでしたが、予想外に良い結果が出ました。

(日本語訳)第3四半期には粗利益が410万ドルの黒字となり、収益性が向上しました。

(出所:インテュイティブ・マシーンズの2024年第3四半期決算資料

同社が粗利益ベースで黒字化しており、これは素晴らしい成果であると考えています。

経営陣が多くの株式を保有している銘柄を支持する理由はここにあります。

彼らが成功に対して強いインセンティブを持ち、資源を無駄にしないためです。

改めて言いますが、同社は今後数週間から数か月の間に資金調達を行う可能性があると予想しています。

しかし、結論として、予想売上高の4倍という現在のバリュエーションは魅力的であると見ています。

そのため、目標株価を、2026年初頭に1株あたり25ドルまで引き上げました。

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)の主なリスク要因

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)は重要なプロジェクトを進めるために資金が必要です。

そのため、株価が短期間で上昇すればするほど、今後数週間から数か月の間に株主の持分が資金調達により希薄化される可能性が高まります。

この希薄化の程度によっては、強気の見通しに大きな影響を及ぼす可能性があります。

また、同社の2025年の売上成長率が年間100%に近づくと考えていますが、2025年に新たなプロジェクトの受注がなければ、売上成長率に悪影響が出て、投資家が同社に支払うバリュエーションの倍率も低下する可能性があります。

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)に対するまとめ

インテュイティブ・マシーンズ(LUNR)には、NASAとの主要契約や高成長、強化された財務基盤に支えられ、2026年初頭に1株25ドルという目標株価が妥当であると考えています。

同社は48億2千万ドルの近宇宙ネットワーク契約、無借金経営、黒字化した粗利益率など、宇宙インフラ分野での成長ポテンシャルを裏付ける要素を備えています。

豊富なバックログ、2025年の売上倍増見込み、予想売上高の4倍というバリュエーションを背景に、同社は高利益率の契約を活かして収益を伸ばす絶好のポジションにあり、急成長する宇宙産業を考えると1株25ドルは十分に現実的な目標であるように見えます。

本日のレポートは以上です。

今回の2024年第3四半期決算を受けて、新たにイノデータ(INOD)、アップラビン(APP)、アステラ・ラブズ(ALAB)、テラドック・ヘルス(TDOC)、レディット(RDDT)をポートフォリオに追加し、各銘柄に関して下記のレポートを執筆しております。

関心がございましたら、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上よりご覧いただければと思います。

イノデータ(INOD

アップラビン(APP

アステラ・ラブズ(ALAB

テラドック・ヘルス(TDOC

レディット(RDDT

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アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ

📍テクノロジー&エネルギー担当

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