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03 - 18 - 2024

【米国株式投資】最新のビジネス・インテリジェンス・ソフトウェア企業関連ニュース

ドノヴァン・ ジョーンズドノヴァン・ ジョーンズ
  • 本稿では、米国の大手ビジネス・インテリジェンス(BI)・ソフトウェア企業の最新ニュースを紹介する。
  • これらの企業は顧客に提供するサービスの改善を続けており、AIテクノロジーは機能強化のための最新の製品群となっている。

BIソフトウェア分野の主要企業

マイクロソフト(MSFT

ビジネス・インテリジェンス・ソフトウェアの分野では、マイクロソフトがアナリティクスとBIプラットフォームの分野で優位性を主張し続け、2023年のガートナー社の「アナリティクスとビジネス・インテリジェンス・プラットフォームのマジック・クアドラント(Gartner Magic Quadrant for Analytics and Business Intelligence Platforms)」で16年連続の首位を獲得している。

ドーモ(DOMO

ユタ州アメリカン・フォークに本社を置くドーモ(DOMO)は、データの保存と分析のための柔軟なプラットフォームを提供しており、アクセス可能なダッシュボードや意思決定プロセスを促進するさまざまなツールを特徴としている。

Tableau(タブロー)

Tableauはワシントン州シアトルに本社を置き、コーディングスキルを必要とせずにデータの可視化を作成し、AI統計モデルを適用するためのツールを提供している。同社は2019年にセールスフォース(CRM)に157億ドルで買収され、セールスフォースはBI市場における重要なプレーヤーとなっている。

BIソフトウェア市場のトレンド

BIソフトウェア市場は、今日のビジネス環境におけるデータ主導の意思決定の重要性の高まりを反映し、幅広いトレンドとシフトが見られる。

そのようなトレンドの1つは、データセキュリティへの注目が高まっていることである。データ漏洩やサイバー脅威の急増に伴い、企業はデータのセキュリティを優先し、EUのGDPR、米国のCCPA、ブラジルのLGPDなどのプライバシー規制に準拠するための対策を実施する必要に迫られている。

このようなセキュリティへの関心の高まりにより、企業はゼロ・トラストのフレームワークを採用し、デジタル資産をより効果的に保護するためのサイバーセキュリティ・メッシュ・アーキテクチャに投資するようになっている。

こうしたセキュリティへの懸念の中で、企業はデータガバナンスの確保という課題にも取り組んでいる。企業がデータを安全かつ効率的に管理し、規制要件に合致させ、リスクを最小限に抑えようとする中で、強固なデータガバナンスの実践の必要性がますます重要になっている。

ビジネスインテリジェンスソフトウェア市場そのものは、大企業から中小企業(SMB)まで、さまざまなニーズや規模に対応する多様なソリューションによって特徴付けられている。

Rippling、Zapier、Paycor、BambooHR、Procore (PCOR)、Wrikeなどのソリューションは、人事・財務からプロジェクト管理まで、さまざまなビジネスプロセスを合理化する機能で脚光を浴びている。

これらのツールは、業務効率を高め、さまざまなビジネス機能にわたって実用的な洞察を提供するBIソフトウェアの汎用性を強調している。

さらに、BIツール市場は進化を続けており、さまざまな規模の100社を超える企業が、企業がデータをより効果的に分析するためのソリューションを提供している。

この成長の背景には、ERPシステム、CRMアプリケーション、ソーシャルメディアなど、さまざまなソースからのデータの利用可能性が高まっていることがある。

BI環境の進化に伴い、よりユーザーフレンドリーなセルフサービス・アプリケーションへのシフトも顕著になっている。これらのアプリケーションは、ITスタッフだけでなく、ビジネス・ユーザーがレポートを作成したり、インタラクティブなダッシュボードを作成したり、高度な分析を実行したりできるようにし、企業全体でデータ分析をより身近なものにしている。

このように、ビジネス・インテリジェンス・ソフトウェアの分野では、マイクロソフトの継続的なリーダーシップ、データ・セキュリティとガバナンスの重視の高まり、幅広いビジネス・ニーズに対応する多様なBIツールの普及によって、近年大きな進展が見られている。

企業が意思決定の指針としてデータ主導の洞察にますます依存するようになる中、このシフトを促進するBIソフトウェアの役割はますます重要になっている。