私たちはサイバーセキュリティを専門とする株式調査アナリストです。マイクロソフト(MSFT)については、取り上げるのが遅れていると感じる方もいるかもしれません。
同社は、世界最大規模のサイバーセキュリティ事業を展開し、年間200億ドル以上の売上を上げています。
これまで同社については他社との比較を中心に取り扱ってきましたが、同社のセキュリティ事業そのものに焦点を当てたことはありませんでした。
しかし、33%の成長を遂げるこの200億ドル規模の事業は、世界全体で2,000億ドルのサイバーセキュリティ市場においてますます重要な存在となっていることからも、マイクロソフトは今後ますます注目すべき企業となるでしょう。
マイクロソフト(MSFT)のセキュリティ事業の成功を理解するためには、同社のクラウド戦略全体を振り返ることが必要です。
もしAzure(マイクロソフトが提供するクラウドコンピューティングサービスのプラットフォーム)がなかったら、同社のサイバーセキュリティ事業は現在ほど大きくなっていなかったでしょう。
そのため、Azureを理解することは、分散化が進むサイバーセキュリティ業界における同社の未来を考える上で不可欠です。
マイクロソフトのクラウドの道のりは、2008年に始まったProject Red Dogからスタートし、2010年にWindows Azureという名前でリブランドされました。
このサービスは、Windows NTやWindows Serverの技術をベースに構築され、同社が得意とするOSとサーバーインフラの専門知識を活かしたものです。
最初はPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)として、開発者がインフラの管理をせずにアプリケーションを作れるようにしていましたが、2012年にはIaaS(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)にも対応し、仮想マシンの制御が可能になり、アマゾン(AMZN)のAWSに直接対抗できるようになりました。
大きな転機は2014年、サティア・ナデラ氏がマイクロソフトのCEOに就任し、「クラウドファースト、モバイルファースト」の戦略を掲げて同社のクラウド重視を加速させたときでした。
ナデラC
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