S&P 500の週間上昇記録は6週で途切れました。
これは、長期金利の上昇が短期的に株価の上昇を抑える要因となったためです。
FRBが先月利下げを始めてから、短期・長期ともに米国債の利回りが急上昇し、インフレが再燃してFRBが計画通りに利下げを進められなくなるのではないか、という懸念も広がっています。
しかし、先週の経済データからは、その懸念が過剰だと考えられます。

(出所:Edward Jones)
米国10年債の利回りが先月の3.6%から4.25%まで上昇したのは、予想以上に経済成長が強いことが背景にあります。
S&Pグローバルによる10月中旬の製造業とサービス業の調査では、PMI速報値が9月の54.0から10月に54.3へと上昇しており、年率換算で約2.5%の経済成長を示しています。
さらに、商品やサービスの平均価格の上昇率も2020年5月以来最も低くなり、金利上昇の要因はインフレではなく、予想を上回る経済成長だと考えられます。
これにより、長期金利が短期金利を上回る形でイールドカーブも正常化しています。

(出所:Edward Jones)
米国2年債の利回りはおそらく4.1%でピークに達していると思われますが、10年債利回りは経済指標の好調さによってさらに上昇する可能性があります。
成長による利回りの上昇であれば、4.75%までの上昇は長期的には株価に大きな影響を与えないと考えています。
2023年秋には5%の水準が一時的にS&P 500の10%の調整を引き起こしましたが、来年その水準に戻る可能性は低いでしょう。
また、現在6兆ドル以上のマネーマーケットファンドが投資の好機を待っている状況にあり、これが金利の一時的な上昇を抑える要因にもなっています。
唯一、選挙結果だけがこの状況を変える可能性を持っていますが、それについては結果が出るまで触れないでおこうと思います。

(出所:Stockcharts)
また、FRBの会合以降の金利上昇は、テクノロジー株から他のセクターや小型株への資金移動を一時的に停滞させました。
過去5週間で、ナスダック100指数(QQQ)(特に「マグニフィセント7」の牽引)が4.7%上昇したのに対し、イコールウェイト型のS&P 500(RSP)は1.3%の上昇、ラッセル2000指数(IWM
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