エネルギー業界のミッドストリーム事業では、統合の動きが加速しており、ここ数四半期でM&A(合併・買収)が大幅に増加しています。
ミッドストリーム事業とは、エネルギー資源(主に石油や天然ガス)の輸送、貯蔵、処理、および流通を担当する分野のことを指します。
これは、エネルギーの供給チェーンにおける「上流(原油や天然ガスの採掘)」と「下流(精製や最終製品の販売)」の間に位置する重要な中間段階です。
そして、一部のミッドストリーム企業はコスト削減を目指す一方、他の企業は、米国最大のシェールオイル生産地であるパーミアン盆地や、米国湾岸の輸出施設など、魅力的な石油・ガス産出地域へのアクセス拡大を図っています。
実際に、北米の石油・ガス業界では、2024年第1四半期に発表されたM&Aの件数は99件、総額は572億ドルに達しました(GlobalDataのデータより)。
中でも注目されたのは、ダイヤモンドバック・エナジー(FANG)によるEndeavor Energy Resourcesの260億ドル規模の買収です。
しかし、これをさらに上回る規模となったのが、EQT Corporation(EQT)によるエクイトランス・ミッドストリーム(ETRN)の350億ドルでの買収発表でした。
今年、エネルギー・公益事業分野では100億ドル超の大型M&Aが3件発表され、金融セクターと並び最多となっています。
これに先立ち、エクソンモービル(XOM)がパイオニア・ナチュラル・リソーシズ(PXD)を600億ドルで買収した歴史的な取引や、シェブロン(CVX)によるヘス(HES)の530億ドル規模の買収も注目を集めました。
さらに、ミッドストリーム大手のエナジー・トランスファー(ET)は、パーミアン盆地での事業拡大の一環として、WTGミッドストリームを32.5億ドルで買収すると発表しています。
ミッドストリーム企業は現在、成長資金を自己調達しながら、株式の買い戻しや株主への配当増加を進める一方で、負債の削減にも成功しています。
規制上のハードルや高額な参入コストによる障壁のため、エネルギーインフラ企業の数は限られており、それぞれがほぼ独占的な市場を持つ状況です。
さらに、新規プロジェクトは稼働前に契約が完了していることが多く、稼働開始と同時に収益への貢献が期待できる構造となっていま
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