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08 - 01 - 2024

強気
メタ・プラットフォームズ
強気
結論として、メタ・プラットフォームズ(META)の将来の予想営業利益の12倍という現在のバリュエーションは割安に見え、同社の進行中のプロジェクトによる潜在的なさらなる上昇の可能性を示しているように見えます。
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メタ・プラットフォームズ(META)の将来性とは?最新決算は好調で株価上昇!目標株価の630ドルも視野に!

マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • 本稿では、米国の注目のテクノロジー企業であるメタ・プラットフォームズ(META)の2024年7月31日に発表された最新の2024年第2四半期決算の分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。 
  • 現在の同社の株価は470ドル程度で、2025年夏までの目標株価として630ドルを設定しています。
  • 同社のユーザー数とエンゲージメントは特にアメリカで大幅に増加し、32億人以上のデイリーユーザーを抱える一方、AIを活用した広告効果が向上しています。しかし、中国の広告主による前年の強力な比較対象やAIインフラへの投資増加による短期的な逆風が予想されています。
  • 同社は利益プロファイルが改善し、50%の営業利益率を達成しました。将来的には1000億ドルのGAAPベースの営業利益に向かっていると考えられ、2025年の成長率が12%から15%である中で、現在の株価は割安であるように見えます。

メタ・プラットフォームズ(META)に関して

メタ・プラットフォームズ(META)は2024年7月31日に2024年度第2四半期決算を発表しました。

同社の問題は明確です。市場の投資家たちは、同社が将来のプロジェクトに多額の資金を投じていることを好んでいません。

私の主張もまた明確です。同社は資本を賢く配分してきた長い歴史があります。同社のプロジェクトが利益を生むかどうかは明らかでない場合、利益を生まなければ中止されると見ています。

しかし、投資家たちは、どちらの結果がいつ起こるのかという不確実性を嫌います。

このため、強固な財務基盤を持ち、配当を支払い、自社株買いを行っている企業が、将来のGAAPベースの予想営業利益の12倍のバリュエーションで取引されているという状況となっています。

そのため、現在の同社株式は470ドル程度となっていますが、私は2025年夏までの同社の株価目標を「630ドル」としています。その理由に関して、詳しく解説していきます。

メタ・プラットフォームズ(META)の当面の見通し

メタ・プラットフォームズ(META)は、特にアメリカにおいてユーザー数とエンゲージメントが大幅に増加しています。同社のアプリ全体で32億人以上のデイリーユーザーを抱えており、AIを活用した取り組みが良好な成果を上げています。これにより、Facebook、Instagram、WhatsAppといったプラットフォームでのコンテンツ推薦や広告効果が向上しています。

Family Daily Active People(DAP):メタ・プラットフォームズが提供するすべてのアプリ(Facebook、Instagram、Messenger、WhatsAppなど)を合わせて、1日に少なくとも1回は利用したユニークユーザーの総数を示す指標。DAPは、同社のアプリファミリー全体でのユーザーのアクティビティレベルを把握するために用いられ、ユーザーがどれだけ頻繁に同社のプラットフォームを利用しているかを評価するために使われる。この指標は、同社の広告ビジネスにおいて非常に重要であり、広告主が潜在的にリーチできるユーザーの規模を示すものでもある。

Meta AIやAI Studioといった新しいAI駆動の機能は、将来的にユーザーエンゲージメントを高め、新たな収益化の機会を開くと期待されています。また、月間アクティブユーザー数が2億人に迫る新しいソーシャルアプリ「Threads」の立ち上げや、Ray-Ban Meta GlassesやQuest 3ヘッドセットといった革新的な製品の成功は、同社がエコシステムを拡大する力強さを示しています。

しかし、同社は短期的にいくつかの逆風に直面しています。特に、中国に拠点を置く広告主やリールのインプレッションによる前年の強力な比較対象があるため、年々の売上成長率は鈍化すると予想しています。

また、AIインフラへの投資の増加は、将来の成長にとって不可欠である一方で、2025年には資本支出を大幅に増加させると見込まれています。さらに、Reality Labsは依然として大きな損失を計上しており、その原因は人員関連の高い経費や在庫コストによるものです。

この背景を踏まえ、次に同社の財務パフォーマンスについて詳しく見ていきましょう。

メタ・プラットフォームズ(META)の売上高:売上高成長率は12%~15%に減速

METAの売上高成長率

メタ・プラットフォームズ(META)の成長率は2024年第4四半期から緩やかになることが予想され、これは避けられない現実です。そして、同社が2025年に12%から15%より速く成長するのは難しいでしょう。同社が新しい成長の柱となる事業部門を見つけるか、少なくとも投資家に新たな成長分野が来ると信じさせることができなければなりません。

私は同社に非常に強気ですが、現実を見失ってはいません。この点を指摘しなければ、皆様に対して誠実なレポートを提供することにはならないでしょう。

しかし、私は、同社の将来性が過小評価されていると見ている為、同社株式をポートフォリオに組み入れています。

メタ・プラットフォームズ(META)のバリュエーション:予想営業利益の約12倍

私の考えには2つの要素があります。1つ目は、メタ・プラットフォームズ(META)は資本配分が非常に巧みであるという長い歴史を持ち、素晴らしい利益率を達成してきたということです。

もし同社が将来の見通しに積極的に投資することが理にかなっていると考えるなら、私はそれを支持します。最終的には、これは二項分布の結果となります。いずれにしても、これらの投資が縮小されるか、あるいはそれらの投資から何らかのリターンが見え始める時期が来るでしょう。ここでのポイントは、投資家が不確実性を好まないこと、そしてそのどちらかの結果が出るまでの時間の不透明さです。これが問題となっています。

次に、私が安心している理由は、同社のアプリファミリー、つまりその中核事業が、GAAPベースの営業利益率を50%に改善したことです。これは前年同期比で800ベーシスポイント(8%)以上の拡大です。このような拡大が持続可能でなくても、その中核アプリファミリーの利益プロファイルのおよそ50%が持続可能である可能性が高いです。

利益プロファイル(Profit Profile):企業や投資の利益構造や収益性を分析・評価するための概念。具体的には、企業の収益源、利益率、コスト構造、収益成長のポテンシャルなど、利益を生み出す要因やパターンを包括的に把握するための分析のこと。

したがって、私が考えていることは、同社の事業が来年のどこかで1000億ドルのGAAPベースの営業利益に向かっているということです。そして、同社が来年12%から15%の成長を遂げる中で、その将来の予想営業利益の12倍のバリュエーションとなっている現在の株価は割安であるように見えます。

以下は私のざっくりとした計算です。同社は最近、アプリファミリーで190億ドルの利益を上げました。しかし、この数字は過去のものです。これを年率換算し、25%成長させると、約1000億ドルに近づきます。特に、広告ビジネスにとって第4四半期は季節的に強い時期です。

メタ・プラットフォームズ(META)への結論

結論として、メタ・プラットフォームズ(META)の将来の予想営業利益の12倍という現在のバリュエーションは割安に見え、同社の進行中のプロジェクトによる潜在的なさらなる上昇の可能性を示しているように見えます。

不確実性があるにもかかわらず、同社の強固なバランスシート、配当支払い、自社株買いは魅力的な安全マージンを提供しています。

そのため、2025年夏までの同社株式の目標株価として、1株当たり「630ドル」と見ています。

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