07/28/2026
やや強気
エヌビディア
やや強気
AIインフラ需要は絶大で空売り懸念を跳ね返す強固な需給構造

マイケル・バーリの空売り、NVIDIA×OpenAI、そしてFRBのサプライズ利上げ説を徹底分析

Main Imageジェームズ・ フォードジェームズ・ フォード
記事要約

    ■原油急落と地政学リスクの急速な低下
    原油価格は1バレル90ドル付近まで急低下しており、地政学的リスク・プレミアムの剥落によってエネルギー由来のインフレ圧力は急速に沈静化しています。

    ■FRBのサプライズ利上げ説と最後の買い場
    仮に今週利上げが起きてもインフレ退治の最終段階に過ぎず、一時的なショックで株価が下落すれば、利下げサイクル前の注目すべきエントリー機会と考察されます。

    ■TSMCの設備投資増額と巨額AI資金の流入
    TSMCがCapexを640億ドルへ引き上げたほか韓国勢の巨額AI投資により需要超過は明確で、マイケル・バーリによる半導体空売りには慎重な見方が提示されています。

    ■AI・半導体関連銘柄へのアロケーション再構築
    EWY(韓国ETF)が50週EMAサポートで買シグナルを点灯させた点を含め、マクロ・ファンダメンタルズ・テクニカルの3条件が合致したため、著者はポジションの再構築を進める方針です。

この記事は約 8 分で読むことができます。(記事文字数:約 3,900 文字)

今週、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げが行われる可能性がありますが、これは金融引き締めサイクルの「最後の悪あがき(最後の1回)」に過ぎず、新たな引き締めサイクルの始まりではありません。原油価格はすでに反落へと転じています。

そして何より、AIインフラの大規模な構築(ビルドアウト)は、こうしたマクロ経済の雑音に耐え抜いているだけでなく、中長期的な強気シナリオ(ブルケース)を確かなものにしています。「マネー・ショート」で有名なマイケル・バーリ氏による空売り(ショート)も、この市場トレンドの力強さを改めて印象づける要因となるでしょう。さあ、いよいよ相場の次の局面が始まります。


【投資家向けポイント】

短期的なマクロ経済のボラティリティ(原油価格や金利懸念)に一喜一憂する必要はありません。AI需要の本質的な強さはきわめて堅調であり、一時的な株価の調整は、中長期的な視点を持つ投資家にとって「魅力的な検討タイミング」と捉えることができます。



ホルムズ海峡:拡大するリスクではなく、急速に薄れるリスク

原油価格は再び下落に転じており、日曜日に見せたブレント原油の約6%という大幅な下落をさらに拡大させ、1バレル=90ドル近辺まで落ちてきています。米国とイランは、2週間にわたる攻撃の応酬を経て、2日連続で沈黙を保っています。マイク・ワルツ国連大使は「トランプ大統領は対話に息抜きの空間を与えている」と語りました。

これは過去5ヶ月間で4回目の「休戦(停戦)」の試みであり、こうした一連のエピソードは毎回まったく同じパターン(価格の急騰 → 事態の鎮静化 → 繰り返し)をたどっています。回数を重ねるごとに、市場は最終的な事態の解決を織り込むスピードを早めています。

そもそも、地中に埋蔵されている石油が物理的に不足しているわけではありません。現在の原油価格に乗っかっているのは単なる「地政学リスク・プレミアム」であり、市場自体は供給が極めて潤沢です。そして、壊滅的なリスク(テールリスク)が縮小した瞬間、リスク・プレミアムは一瞬にして消失してしまいます。結論として言えるのは、エネルギー由来のインフレ圧力はここからさらに拡大するのではなく、確実に「衰退していく要素」であるということです。原油相場の動きもこの見解を裏付けています。

原油価格の推移チャート

(出典: Seeking Alpha)


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