08/05/2026
やや強気
SPDR S&P 500 ETF
やや強気
レンジ上放れで調整は終了し年内の強気見通しを維持

最高値更新で夏の調整は終了:ただし9月には歴史的な前例がある

Main Imageローレンス・ フラーローレンス・ フラー
記事要約

    ■利益成長の広がりが牽引
    ナスダックが11%の調整から回復途上にある一方、小型株と均等加重S&P500が上回り、上昇の担い手がAI銘柄から広がっている。

    ■夏のレンジを上放れた
    昨日の動きで3か月続いた取引レンジを上方向に抜け、押し目・調整の局面が終わったことが確認された。

    ■労働市場は低温だが壊れていない
    求人件数740万件、レイオフ率1.1%、自発的離職率2%未満。ただし移民政策と退職により労働市場そのものが縮小している。

    ■9月の前例は分が悪い
    6月・7月が連続下落した過去13年のうち11年で9月は下落。勝率15.4%、平均−4.50%と、それ以外の年と様相が異なる。

この記事は約 4 分で読むことができます。(記事文字数:約 2,100 文字)


テック以外はすでに走り出している

この強気相場の強さを疑ってきた方に申し上げたいのは、ナスダック総合指数が過去2か月の11%の調整からまだ回復途上にある一方で、テクノロジー以外はすでに走り出しているという事実です。

これは中東情勢とはほとんど関係がなく、利益成長の広がりによるものです。第2四半期の実績が驚異的だっただけでなく、アナリストは足元の四半期についても再び予想を引き上げています。これは極めて異例のことです。


予想が引き上げられるのは異例の展開

通常、コンセンサスは先の予想を過大に見積もり、その結果として当該四半期の途中で期待を切り下げることになります。今回はその逆が起きています。

主要3指数の日中チャート

(出典: Finviz)


【補足】なぜ「予想の引き上げ」が異例なのか

アナリストの利益予想には、期初は強気に置き、決算が近づくにつれて下方修正していくという一貫した癖があります。企業側が達成しやすい水準までハードルを下げる力学が働くためです。

したがって、四半期の途中で予想が引き上げられるのは、実際の企業業績が事前の想定を明確に超えているときに限られます。今回はそれが起きているということです。


小型株と均等加重が上回っている

下のチャートが示すとおり、ラッセル2000と均等加重のS&P500が、通常のS&P500を上回っています。強気相場の担い手が、AIの勝者に限られなくなってきたことの表れです。

強気相場はAIの勝者を超えて拡大

(出典: Bloomberg)


【補足】均等加重指数が上回るとき、何が起きているのか

通常のS&P500は時価総額の大きい銘柄ほど指数への影響が大きくなります。一方均等加重指数は500社すべてを同じ比率で組み入れるため、大型株ではなく「その他大勢」の動きを映します。

均等加重が時価総額加重を上回っている状態は、上昇が一部の巨大企業に依存していないことを意味します。ラッセル2000(小型株)が最も強いのも、同じ現象の別の表れです。


夏のレンジを上放れた

想定どおり、昨日の動きで夏の取引レンジを上方向に抜けました。指数によって押し目とも調整とも呼べる局面が終わり、強気相場が損なわれていないことが確認された形です。

S&P500の日足チャート

(出典: StockCharts.com)


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